特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパン
所在地:169-0072東京都新宿区大久保3-10-1-B棟2F
Tel:03-5287-5771
HP:https://www.homestartjapan.org<外部リンク>
業種:医療、福祉
所在地:169-0072東京都新宿区大久保3-10-1-B棟2F
Tel:03-5287-5771
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業種:医療、福祉
ホームスタートは、妊婦さんや乳幼児家庭の日々の生活を応援する家庭訪問型子育て支援です。産休育休中に利用するママパパも多く、子育て経験者のボランティアと一緒に育児や家事ができ、いろんな話もできて気持ちが楽になったと好評です。イギリス発祥のホームスタートには、安心安全に地域で子育てを支え合う訪問活動の仕組みが備わっており、日本でも約120地域に広がっています。(利用は無料)
転勤後、産休育休中にホームスタートを利用したママのお話です。
「出産後は外にも出られない毎日が続いていたので、毎日悶々と暮らしていました。気持ちがずっと沈みがちで、夫婦間もギスギスしてきて、、、。出産前は、会社と家との往復だけで地域の人とまったく関わることもなかったし、子どもが産まれた生活を想像できていなかったんですよね。」
産後の当時をこう振り返る野添さん。ホームスタートを知ったのは、保健師さんから聞いたことがキッカケでした。
「まさか自分が話し相手が欲しくてボランティアをお願いするなんて、夢にも思っていなかったけど、いつ来てもらっても話をすごく聴いてくれて、育児以外の話もできて、1回の訪問2時間があっという間でした。それをキッカケに、子育てサークルにも行けるようになったし、子育てが楽しくなったし、これからこの子を育てる上でも全然違ってくると思うし、意味のある貴重な一年だったと思います。」
その後、再び転居し、2人目のお子さんを出産した野添さんから、「あの時、うちに来てもらっていなかったら、2人目を産む気持ちになれなかったと思う。」とメッセージをいただきました。
産休中から利用した村野さんのお話です。
「知合いに妊婦は少なく情報がなく、話ができるのはありがたいと思い連絡しました。出産も育児も初めての体験で不安で、少しでも見通しを持ちたいとオーガナイザーさん(調整スタッフ)に話しました。ビジターさん(ボランティア)の訪問日には、赤ちゃんをどこに寝かせるとか、沐浴練習とか、退院後のイメージトレーニングを一緒にしました。訪問は土日で夫も一緒にやれて、親になる心の準備ができた気がします。産後ひと月は母が家に来てくれて、その後は夫と二人でやってみたんですが、ずっと抱っこをしていないとダメでベッドに置いたらすぐ泣くし、体力的にも精神的にもしんどくて、ものすごいストレスになっていました。ビジターさんがいると緊張が抜けてリラックスできました。わからないことだらけでも、だいじょうぶよって言われると安心できて、そのことが心の拠り所でした。少しずつ、私も頑張れているのかな、これでいいのかなと思えるようになってきました。昔なら、おじいちゃんやおばあちゃんが一緒にいる環境で育児ができたと思いますが、今は違うし、ビジターさんのような人が傍にいてくれることは心強いです。」
ホームスタートでは、保健師さんのようなアドバイスはできないし、ヘルパーさんのように完璧な家事もできないけれど、たわいもない話をしながら離乳食を一緒に作ってみたり、公園に出かけたり、近所のおばちゃんや親戚のお姉ちゃんのように一緒に過ごします。週に1回2時間程度、数回、訪問を重ねるだけで、ママパパが自分らしさや自信を取り戻していく変化『エンパワメント』がうまれてきます。
ボランティアは30代から80代と幅広く、仕事をしながら参加する人たちも大勢います。かつてホームスタートを利用した方がボランティアとして活動する例も年々増え、外国にルーツを持つ方も参加しています。「私でも役に立てているのかなと思えて、自分が力をもらえている感じがする」というボランティア活動ならではのやりがいもあり、「あるがまま受け容れることの大切さに気づかされた」と学べる楽しさもあります。
家庭を訪問する活動はプライバシーに触れる機会が多いため、守秘義務を守り、お節介をし過ぎないことも大事です。オーガナイザーが利用家庭・ボランティア双方をサポートする体制があることも、お互いの安心につながっています。