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東京都

  • 子供にやさしいまち・商品・サービスづくり

掲載日:2025年3月25日

株式会社コドモン

保育園の課題を解決し、子供たちにより良い環境を作りたい

保育・教育施設や子育て現場の課題をテクノロジーで解決するサービスを提供する株式会社コドモン。施設の職員の働く環境を改善したり、保護者に伴走したりすることで、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でより良いものに」というミッションのもと活動しています。今回は、株式会社コドモンの取組や目指す未来などについて、代表取締役の小池 義則さんにお話を伺いました。

株式会社コドモン 代表取締役 小池義則さん

社会が一体となって子供のために取り組める未来へ

―こどもスマイルムーブメントに参画されたきっかけを教えてください。

株式会社コドモン 代表取締役 小池 義則さん(以下、小池):私が東京都からお声がけをいただき、こどもスマイルムーブメントの官民推進チームに参加することになりました。その際、こどもスマイルムーブメントの指針に共鳴したことをきっかけに企業としても参画することを決めました。弊社の事業内容も子供たちの育ち・学びに貢献することを目的としており、こどもスマイルムーブメントの「子供を大切にする社会」を目指す活動に強く共感しております。

―参画してから、変化はありましたか?

小池:子供のための取組を行っている他企業・他団体と、横のつながりを築くことができました。

特にアクトインディ株式会社様と共に、子供たちのより良い未来のために活動できることが大きな成果です。東京都が子育てしやすい自治体となり、それがモデルとなって全国に広がる未来を目指して取り組みたいです。

「子供と向き合う時間が増えた」「楽になった」との声が続出。保育者と保護者の負担を減らすICTサービス『コドモン』

―現在の取組について教えてください。

小池:取組はさまざまですが、全て「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でより良いものに」というミッションと、「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」というビジョンが紐づいています。

その主軸が、保育・教育施設の課題を解決するクラウド型業務支援サービス『CoDMON(コドモン)』 です。現在では、全国の保育・教育施設の約21,000施設に導入され、約329万人の保護者(2025年1月現在)に利用されています。

クラウド型業務支援サービス『コドモン』のトップ画面

―主軸サービス『コドモン』について詳しく教えてください。

小池:『コドモン』は、保育・教育現場に特化した業務支援システムで、登降園記録や保育料申請の自動化、連絡帳や欠席連絡の受付など、現場で直感的に使える機能をワンストップで提供しています。従来手作業で行っていた事務作業が自動化・省力化され、保育者・教育者の子供たちと向き合う時間や心のゆとりを増やします。

―このサービスを提供するに至ったきっかけを教えてください。

小池:創業したての頃は、、販促物の作成やWebサイトの制作といった受託事業を行っていました。受託の一環で保育園向けのシステムを作ったのがコドモンを立ち上げたきっかけです。保育園へのヒアリングで多くの課題が浮き彫りになり、一刻も早く解決したいと考えました。

―具体的にはどのような課題があったのでしょうか?

小池:当時、保育園職員の約30%の業務が、連絡帳や日誌の記入、指導計画や報告書の作成といった手書きによる事務作業でした。日中は子供たちと向き合っているため、事務作業は持ち帰り残業や休日対応が慢性化していました。また、朝の欠席連絡の電話対応や情報共有の煩雑さも課題でした。

―実際に『コドモン』を導入した施設からはどんな反応がありましたか?

小池:「持ち帰り仕事が無くなった」「保護者とのやりとりがスムーズになった」と喜ばれています。サービス開始後も継続的に施設からヒアリングを行い、日々サービスを進化させています。

ー保護者からも反応はあるのでしょうか?

小池:欠席連絡がアプリで簡単にできるようになったことや、夫婦間での情報共有が容易になったというお声を多くいただいています。

実際に保育園で『コドモン』を使用している様子

ー『コドモン』を通じて、社会変化を目指していますか?

小池:短期的には、「保育園の先生って大変そう」という認識をなくし、「子供と向き合うプロ」として尊敬される存在にしたいです。

長期的には、家庭・施設・地域が協力し、子育ての課題をデジタルで解決し、最適な支援を届ける社会を目指しています。

―今後の事業展望を教えてください。

小池:日本の保育・教育体制の良い点をモデルとして、海外展開を進めていきたいです。

子供の可能性を信じ、伸ばすことができる社会を目指して

ー子供たちへのメッセージをお願いします。

小池:誰にでも個性があり、それは尊重されるべきものです。人と違うことを恐れず、良さを伸ばしていってほしいです。私たちは子供をサポートする社会を作りたいと考えています。

―他企業・他団体とのコラボレーションのご意向がありましたら教えてください。

小池:『コドモン』を活用し、子供たちの未来がより良くなる共創を歓迎します。保育・教育施設や保護者向けに共に取り組めることがあれば協力したいです。

――ありがとうございました。

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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