Episode エピソード一覧
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No.01
育児休業がチームの働き方を変えた
第一子が生まれる際、正直なところ「自分が数ヶ月も仕事を抜けたら迷惑をかける」と不安でした。しかし、上司が言ってくれたのは「おめでとう。これを機に、誰がいつ抜けても回る『強いチーム』を一緒に作ろう」という言葉でした。
その一言で私は、引き継ぎ業務をすべてマニュアル化し、誰でも見られるように可視化しました。半ばブラックボックス化していた業務が共有されたことで、「これなら送り出せるし、自分たちの勉強にもなる」と快く送り出してくれました。
育業中、私は育児に全力で挑み、不測の事態にも対応できる能力がついたかと思います。復帰後、チームには大きな変化が起きていました。私の不在をきっかけに、全員が互いの業務をフォローできる体制が整い、遥かに効率的に周っていたのです。属人化が解消され、別の男性同僚も「僕も育業できます」と笑顔で話してくれました。皆の成長に少しだけ焦りましたが皆に置いていかれないようにより一層気合が入りました。
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No.02
「本当にそれでいいのか?」上長の一言がくれた、家庭と仕事を拡充する育業の選択
私は育業取得を推進する人事担当だ。二人目の誕生を機に、自身も育業取得を当然のように決断した。妻が帝王切開だったため、退院後のサポートと育児に充てる期間を設定し、妻の合意を得て上長へ報告した。
しかし、上長から返ってきたのは「本当にそれでいいのか?」という問いだった。当時、私は役職任用を目指していた大事な時期。無意識のうちに評価期間への影響や引き継ぎの負荷を減らすことを最優先し、期間を短く設定していたのだ。家庭を思いつつも仕事優先になっていた自分に気づき、深く反省した。
期間を再検討し、妻のケアと育児に心から寄り添える十分な期間へと見直した。ベンチャー企業勤務で日頃は余裕がなかったが、育業中は自分や家族の未来をじっくり考える貴重な時間となった。
復職後、私は目指していた役職任用を無事に達成した。あのとき上長が投げかけてくれた言葉がなければ、家庭も仕事も中途半端になっていたかもしれない。家庭と仕事、その両方を拡充する選択へと導いてくれた上長の問いかけに、今も深く感謝している。
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No.03
「おめでとう!がんばって」で前向きに取り組めた育業
第二子の出産に合わせて半年間の育業を取得しました。エンジニアとして社内システムをほぼ一人で管理していたため不安もありましたが、業務の引き継ぎも部署を問わずチームで分担してもらい、専門知識が必要な業務については人事が引き継げるメンバーを探してくれました。
少人数の会社ながら、全社的に支えてもらえたことに感謝しています。何より嬉しかったのは、MTGスペースで育業を相談した瞬間、上司から「おめでとう!がんばって!」と前向きな言葉をもらえたことです。育業取得の半年前から早めに相談していたこともあり、メンバー一人ひとりが快く引き受けてくれました。
この経験を通じて、育業は取得する人の責任ではなく、チームで取り組める子育てだと感じました。今度は他の人が育業に取り組む時に、自分も前向きな声かけができるようにしていきたいです。
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No.04
支えてくれた仲間への感謝が深まった育業経験
育業を終えてまず感じたのは、支えてくれた上司や同僚への感謝です。復職後は、同僚が作成してくれていた「逆引継ぎ書」のおかげで業務状況をスムーズに把握することができ、安心して仕事に戻ることができました。制度や風土を整えてくれている会社、そして快くサポートしてくれた仲間の存在の大きさを改めて実感しました。
育業取得前は、上司へ早い段階から相談し、2か月前には子育てプランニングシートを活用しながら具体的な引継ぎ内容を整理。同僚に対しても出産予定日の約1か月前から引継ぎを進め、不安なく休みに入れるよう準備を行いました。社内制度や育児介護応援手当も後押しとなり、長期間の取得を決断することができました。
育業中は妻と協力しながら家事や育児に取り組み、おむつ交換やミルク、お風呂、寝かしつけなどにも積極的に関わりました。思うようにいかないこともありましたが、子どもの成長を間近で見守れたことは何よりの財産です。また、夫婦でこれからの家庭についてゆっくり話し合う時間を持てたことも大きな収穫でした。育業は家族とのかけがえのない時間であると同時に、職場との信頼関係の大切さを再認識する機会になったと感じています。
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No.05
次世代のファーストペンギンへ
学校には八百人を超える生徒がいる。毎日、自分の子どものように向き合い、終わりのない会議を終えて帰れば、二歳の息子はもう夢の中だった。
第二子の誕生を前に、私は生徒指導部長として、誰も踏み出したことのない男性育休を決意した。だが、職場に穴を開けることへの後ろめたさと、周囲の視線への恐れで、言葉は何度も喉につかえた。
勇気を振り絞って管理職に伝えると、返ってきたのは思いもよらない一言だった。
「自分の妻と子どもを幸せにできない人が、目の前の生徒を幸せにできるはずがない。今度は家族のために時間を使いなさい。」
胸の奥で何かがほどけた。出産に立ち会い、第一子のとき妻が一人で背負ってきた子育ての重さを、私はようやく知った。この二週間がなければ、その苦労にも、感謝にも気づけなかっただろう。いつか教え子たちが父親になったとき、「俺たちの先生、育休を取っていたよな。じゃあ俺たちも取ろう」と笑いながら背中を押し合える社会になっていてほしい。その未来を信じて、私は最初の一歩を踏み出した。
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No.06
未来へつなぐ「優しさ」バトン
「来月から産休なのですべての仕事を後輩に引き継いでね」上司から指示が入る。
自分の仕事をすべて引き継ぐ。自分の仕事はゼロになるが、相手はさらに100抱えることになる。私の物理的な仕事量は0だが、頼んだ側の精神的な重みは100以上のものだと実感した。後輩はその重さを背負うにもかかわらず、「大丈夫ですよ」「おなかの赤ちゃんを守れるのはお母さんだけです」と笑顔でサポートしてくれた。その優しさが胸に沁み、同時に申し訳なさを強くした。妊娠出産は権利であり、誰も責められていないのに、忙しくしている後輩の後ろすがたを見ながら心は晴れなかった。数年後、その後輩が骨折で休業したとき、私は迷わず「仕事のサポート私がやります」と手を挙げた。あのとき受け取った優しさのバトンを、今度は私が渡す番だと思ったからだ。 長期休業が必要になるのは出産だけではない。介護や病気など、人生の転機は誰にでも訪れる。今は私が助けられる側だが、いつか誰かが困ったとき、笑顔で仕事を引き受けられる人間になろうそう思った。
育児休業が浸透してきた今こそ、独身や子どものいない人も含め、誰もが「困ったとき」に支え合える社会をつくりたい。犠牲ではなく、支え合いに価値が生まれる社会。みんなが笑顔になれる未来を願っている。
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No.07
「育業」でわかった、居場所があることのありがたみと周囲の温かさ
第一子妊娠で育業をしたとき、第一線から離れるさみしさ・周囲への申し訳なさが大きかったため、第二子妊娠時の育業は少なからず躊躇いがあるものでした。
しかし、妊娠を伝えたときの上司の温かい反応や、マネージャーやグループメンバーからのエールの詰まった色紙と「頑張ってね」「こちらは任せて!」「元気に戻ってくるのを待ってるね」という温かい言葉に後押しいただき、貴重な育業期間を取得。育業中もマネージャーが子供たちが喜ぶお土産を持って面談に来てくれたり、異動時等節目にはメンバーが連絡をしてくれたりしたおかげで、浦島太郎感なく安心して復職できました。
育業は、我が子の成長に立ち会える幸せな時間である反面、時に、子供と自分が世界に二人きりのような孤独感を感じるものです。一方で、会社員であるということは、母ではない「自分」を必要としてくれる場があるというありがたい事実を改めて認識しました。今回の育業のおかげで、自分の居場所を作ってくれる職場、そして支えあえるメンバーへの感謝を実感できました。次に誰かが人生の節目を迎えるときは、安心して一歩を踏み出せる声がけをバトンとして繋ぎたいと思います!
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No.08
「身近じゃない」から始まった。育業が教えてくれたチームの絆
新卒3年目、24歳の私にとって「育業」はまだ遠い未来のことで、どこか他人事でした。そのため、同僚の育業が決まり業務を分担すると聞いた時は、正直「お互い様」とは思えず、自分の仕事が増えることへの不安や不満が先立ってしまっていました。
しかし、いざ育業が始まると、チームの先輩方は誰一人として愚痴を言いませんでした。「若手に負担をかけないように」と私を気遣いながら、全員で細かく声を掛け合い、業務をカバーし合う温かい空気がそこにはありました。その姿を間近で見るうちに、自分の視野の狭さに気づかされ、「私もチームのために力になりたい」と自ら進んでフォローに動けるように意識が変わっていきました。
無事に育業を終えた同僚が笑顔で職場に戻り、真っ先に「支えてくれてありがとう」と言ってくれた時、胸が熱くなりました。誰かの人生の大きな節目を全員で支え、乗り越えた。その一員になれたのだという強い連帯感と、チームの絆の深さを肌で感じられた、私にとって大切な経験です。
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No.09
育業がもたらすチームの成長
部下の育業が決まった時、仕事はピークを迎えていました。新しい仕事が重なり、新たなアイディア、その実現に向けた検討、実行が必要となる中、頼りにしている部下の育業が決まり、喜びとともに、不安も感じました。「うちの職場大丈夫かな・・・」その不安は、他のメンバーも同じように感じていたと思います。
でも実際は、その部下は育児休業に入るまで、これまで以上に仕事への熱い想いを強くしているように見えました。「なぜこの仕事に取り組むのか」「なぜこの仕事が好きなのか」と問いながら、様々なアイディアを具体化しようとする姿勢は、周囲にも良い影響を与えていました。
結果として、頼れる一人の育児休業は、チーム全体の目的意識や仕事に対する前向きな意欲を高めるきっかけとなったように思います。仕事への想いが連鎖し、残されたメンバーが「自分で判断し、仕事を推進する力」を高め、チーム全体の成長へと繋がったのではないかと思います。後日、生まれたばかりの赤ちゃんを見た時は、「やっぱりかわいいなぁ」と皆で喜びました。育児休業は、仕事と家庭、双方を見つめ直す良い機会になると、改めて実感しました。
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No.10
育業がくれた「お互い様」。不安から始まったチームの好循環。
新規事業開発という緊急対応も多いチームで、部下が育業を取得。正直、不安でした。「本人や他のメンバーに負担がかかるのでは…」。心配は尽きませんでした。
そこでまず取り組んだのが、意識の改革です。「育児や介護など、誰にでも事情はある。困った時はお互い様だ」とチームで共有。そして、業務を一人で抱えず、常に複数人でタスクに関わる仕組みを作りました。
当初は「申し訳ない」と繰り返していた部下。しかし、次第に「お互い様」の精神が浸透し、今では「自分、やります!」と自発的に助け合う声が飛び交うように。業務命令ではない、人と人との信頼関係から生まれる強い結束が生まれた瞬間でした。
育業をきっかけに業務はむしろ加速し、事業が成長する好循環が生まれています。何よりの贈り物は、「お互い様」がチームの心に深く根付いたこと。この経験がなければ、今のチームはなかったと確信しています。
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