東京都育業ハンドブック
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育業の現状につい て育業とは育業の推進には、課題を把握しておくことも大切です。男性が育業することの課題としては「代替要員の確保が困難」がトップですが、「休業中の賃金補償」や「職場がそのような雰囲気ではない」といった項目が上位にきています。また、一般的な課題を大まかに分類すると、自社の状況に応じた適切な制度が整備されていない「制度の不足」、社内制度やその活用例が当事者や周囲の人たちに共有されない「情報の不足」、キャリアや待遇に対する社員の不安や悩みが解消されない「理解の不足」、そして職場が育業しやすい雰囲気ではない「組織風土の不足」の4つに分けることができます。こうした要因を取り除くことが育業の円滑な推進に有効と考えられます。育業の推進 に向けて育業推進の具体的 な手順男性 (n=520)女性 (n=562)(%)2.9 3.6 0.8 2.0 0204040.6 40.2 30.2 34.9 30.4 34.9 27.5 29.2 26.0 30.2 19.2 23.5 608073.7 65.5 55.4 44.1 出典:東京都産業労働局「令和6年度東京都男女雇用平等参画状況調査結果報告書」( 2025)を基に作成男性が育児休業・産後パパ育休を取得するに当たっての課題(複数回答)その他無回答代替要員の確保が困難休業中の賃金補償職場がそのような雰囲気ではない男性自身に育児休業を取る意識がない社会全体の認識の欠如前例(モデル)がないキャリア形成において不利になる懸念上司の理解が進まない1 1さらに育業を進めていくためには?

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