という信念が根底にあります。もちろん標準的なリモートワークも実施していて、週2日を基本としていますが、個別の事情に応じて柔軟に対応していくようにしています。池谷 「育短サポート」は以前からあった制度で、お子さんが3歳になるまで時短勤務でもフルタイム勤務と同じ給与を100%保証するという、かなり手厚い内容です。ただ、これまでは就業規程にさらっと書かれているだけで、見過ごされがちでした。ファミ+導入にあたり、キャッチーな名前をつけることで、より存在感をアピールすることを目指しています。新制度の認知向上を目指し、繰り返し情報を発信個別に存在する社内制度を整理・精査し、不足要素を補う制度制度制度制度制度制度ネーミング・パッケージ化することで、制度の認知・理解を促進checkcheckcheckcheckcheckchecknamenamenamenamenamenamePACKAGENEW!制度制度制度制度制度制度社内報にあたる動画「VOICE セガグループWEB報」でも新制度の特徴や意義を発信するなど、社内の認知向上に努めている仕事と育児の両立支援のために設置された企業内保育所「そらもり保育園」。通年利用に加え、待機児童を抱えた社員が一時的に利用することもある21酒井 このように、ブラッシュアップした育業支援制度を認知してもらうため、人事制度改定と合わせて、オンライン説明会を26回ほど実施しました。説明会を開いた反響は大きかったですね。新しいライフステージへ進出していく若い世代にとっては人生設計の安心材料になったでしょうし、仕事と家庭を両立しながら暮らしていくイメージが明確になったと思います。池谷 対外的には、ファミ+としてパッケージ化したことで、求職中の方に伝えやすくなったのは大きいですね。仲介するエージェントにとっても、やはりこういう一覧で見せられるものがあると企業の強みを伝えやすいようです。ファミ+の内容が決め手となって応募を決めたという方も実際にいらっしゃいました。酒井 制度の見直しにあたっては懸念材料もありました。例えば「出産・子育て支援金」は、他社の同じような制度と比較しても金額が大きいわけではありません。しかし一方で、先述の「育短サポート」が手厚くて、合算で見るとかなり恩恵は大きいんですよ。そういったこともあり、やはりパッケージで一覧比較しつつ説明することで、納得感が大きいですし、いろいろ考えられているんだな、と思ってもらえます。やはり伝え方が大事なんだなと実感しましたね。清水 2年前は10%だった男性の育業取得率は、直近で46%と大きく上昇しています。男性の育業平均日数は118日で、各家庭の状況に応じて制度を有効活用してもらえていると感じます。酒井 会社としても育業は大歓迎で、むしろ子どもたちの意見や考え方をどんどん吸収して視野を広げてきてください、と背中を押しているムードですね。育業という経験が、ゆくゆくは会社にとっても大きな財産になると考えています。エンタメ企業ならではの風土もあってか、会社の理解は深いと感じますね。池谷 社員のパフォーマンスを上げていく上で、育業支援制度の充実は大きな意義があると思います。制度を後から知って損をした、といったことがないように、もっと活用してほしいからこその、理解と浸透です。酒井 他社を参考にしつつも、単なる真似に終始せず、育業当事者からのヒアリングも実施して、自社の社風や強みを活かした制度を今後も充実させていきたいです。課題解決のポイント既存の制度の内容や見え方から変えていく
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