育業応援ハンドブック
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目的の例・社員が働きやすい 職場づくり・法改正への対応・ダイバーシティの推進・組織体制のアップデート・人材確保、離職率低下課題・問題点などの例・職場が育業しやすい 雰囲気ではない・キャリアや収入面での 不安がある・業務が回らなくなる 恐れがある・育業を申請するまでの 過程が煩雑であるプロジェクト化のポイント・目的やメリットを明確にし、 自社の利益につながること を示す(職位階層別に伝える メッセージを工夫するなど)・経営層向けのセミナー、 講習などを実施する・社員の声などを届け、 育業の必要性を示す体制の例・人事内で専任担当者を 決める・部署ごとに窓口や 担当者を設ける・関連部署(人事部・広報部 など)の推進メンバーで チーム体制を敷く・新規部署を立ち上げる3434推進担当者(準備チーム)が、「なぜ育業を推進するのか」を整理。そこで定められた目的をその後の施策の指針とし、あわせて数値的な目標についても検討していく。育業推進にあたっての阻害要因を確認。社内でヒアリングやアンケートを実施し、具体的な課題・問題点などを抽出していく。抽出された課題などをもとに、施策の優先順位や施策内容のイメージをまとめ、「何から始めるべきか」を明確にする。整理の例・優先順位の高い課題を 整理する・課題ごとに施策の方向性を 検討する・具体的な施策のイメージを まとめる・必要なリソースを整理する (ヒト・カネ・モノ)施策の実施に先立ち、目的や課題、施策イメージなどを経営層と共有。育業推進の意義や施策に対する理解を得た上で、社内プロジェクト化していく。施策の策定・実施を準備担当者が担うのか、チームを構築するのかなど、課題や必要性に応じて施策の実施体制を検討。その上で施策を展開していく。①目的・目標の整理②阻害要因の確認③施策の方向性を整理④育業推進のプロジェクト化⑤施策の実施体制を検討社内での育業の具体的な推進にあたっては、推進担当者・経営層レベルで育業推進の意義などを確認していく「準備段階」と、その上で具体的な施策を展開していく「実施段階」の2つのステップを意識して取り組むことが重要です。既にP13で「社内制度の改革」「積極的な情報発信」「学習する機会の創出」「組織風土の改善」の4つの取組を挙げていますが、これに育業推進企業の具体的な事例を取り込み、具体的に整理したものが、次の段階別のフローチャートです。このフローチャートを活用することで、「準備段階」と「実施段階」それぞれにおいて、具体的なイメージを描きつつ育業推進に取り組むことができます。育業推進の準備段階準備段階では、まず目的や方針を整理し、社内プロジェクト化することが重要となります。そのためには、課題・問題点などを明確にし、育業推進の意義や取組のイメージを推進担当者・経営層レベルで共有し、理解することが、具体的な施策の実施につながります。育業推進の具体的な手順(フローチャート)

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