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ネットトラブルにまきこまれてしまいました。どうすればいいですか?

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    教育ひょうろん家の尾木直樹さん。学校や教育のせんもん家である「尾木ママ」としてテレビなどで活動しています。ブログやSNSで、たくさんのこどもたちのなやみに答えてくれている尾木さんに、インターネットでのトラブルについて聞きました。

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    尾木直樹さん

    こんにちは!尾木ママです。今回は、SNSやインターネットについてのなやみにお答えしていきますね。

    友だちから、SNSをあらされた

    尾木直樹

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    SNS で友だちからいやなことを書かれてこまっています。どうすればやめてもらえますか?

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    ブランキャット

    いやなことを書かれるのは、悲しいにゃ~。

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    尾木直樹さん

    SNSでいやなことを書かれたり、インターネット上の“あらし”は、本当にきずつくし、つらいですよね。
    ただ、SNS上でやめてと言っても、さらに悪化してしまうきけんせいもあるので、もし相手が分かっていて、かのうなじょうきょうであれば、直せつ「やめてほしい」と伝えてみて。それでもダメなら、ミュートやブロックで見えないようにするというのも心を守る一つの方法です。
    だれかを言葉できずつけたり、めいわくな言動を続けることを、“ひぼうちゅうしょう”と言います。
    大人の社会でも“ひぼうちゅうしょう”は大きな問題になっていて、命に関わる最悪の事たいをまねいてしまうこともあるの。顔が見えない世界だからって、何でもしていいわけじゃないってこと、みんなは分かるわよね。

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    ブランキャット

    でも、「やめて」って言ってもやめてくれなさそうだにゃ〜。

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    尾木直樹さん

    そうよね。でもね、これはみんなに伝えたいんだけど、一人でなやんだり、たたかおうと思わなくていいんですよ。
    このSNSの相手が学校の友だちだったら、すぐ先生に伝えて相談してみるといいと思います。そして、“ひぼうちゅうしょう”は、リアルな人間関係をふくめ、全てこわしてしまう大変な問題なんだっていうのを、学級会などでみんなとしっかり話し合うべきだと思います。
    SNSやインターネット上の顔の見えない、知らない相手とのやり取りでこまったときは、早めにお父さんやお母さん、先生などの信らいできる大人や、公的な相談まど口に相談してみてね。深こくな場合はせんもんの人(べんごしやけいさつ)にまかせるという方法もありますよ。

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    ブランキャット

    自分も相手がいやな気持ちになるようなことを書いてしまっていないか、気を付けないとにゃ~。

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    尾木直樹さん

    そのとおり。自分がされていやだな、と思うことは相手にもしてはいけません。SNSでコメントを投こうする前には必ず、一度手を止めて、考えてみてほしいんです。相手をきずつける言葉じゃないか、感じょう的になっていないか、プライバシーをしん害したり公開したりしていないか、立ち止まってかくにんするようにしましょう。
    学校名や住んでいるところが分かるような写真やじょうほうをあげない、というのも大切なルールですよ。インターネット上に投こうしたことは、「全世界に向けての発信になる」ということをわすれないでくださいね。

    フォロワーの 「いいね」 が気になる

    尾木直樹

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    SNSで、フォロワーの反のうがいつも気になります。

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    ブランキャット

    自分の投こうした写真や文に「いいね」がたくさんつくとうれしいにゃ!

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    尾木直樹さん

    尾木ママもSNSをやっていますが、「いいね」の数やフォロワーの反のうはとっても気になりますよ。たくさんの人からコメントをもらえたりすると、みんなとつながっている気がしてうれしいし、楽しいのよね。
    この、たくさんの人にみとめられたいというのは“承認欲求(しょうにんよっきゅう)”と言って、食べたいとか、ねむりたいとかと同じくらい、人間が持っている当たり前の願いなんですよ。

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    ブランキャット

    じゃあ、たくさん「いいね」をもらうために、はりきってSNSをやろうかにゃ~。

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    尾木直樹さん

    ちょっと待って、それはあぶないことよ。フォロワーからの「いいね」や反のうが少ない時は落ちこんじゃう、なんてことになってないかしら。よろこぶのはいいけれど、「いいね」がつかなくても、コメントが少なくても悲しむ必要はありませんよ。

    インターネットの使い手は、あくまで自分。SNSにはまっていると、つい、それをわすれてしまいそうになるわね。SNSで「いいね」がつかないからといって、あなたがきらわれているわけではありません。不安な気持ちにふり回されないよう、リアルな生活も大切にしてほしいです。
    「今日はSNSに投こうするような特別なことはなかったけれど、友だちとたくさん話せたな」なんて日もあるとステキね。

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    ブランキャット

    たまにはスマホやタブレットを置いてすごしてみてもいいかもにゃ。

    高がくせいきゅうが来てしまった!

    尾木直樹

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    調べものをしている時、うっかり広こくをクリックしたら、「お金をはらってください」というメッセージが来てしまいました。

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    ブランキャット

    急にそんなメッセージが来たら、あわてちゃうにゃ~。

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    尾木直樹さん

    そうよね~。これは「ワンクリックせいきゅう」というさぎです。でも、あわてないでだいじょうぶですよ。インターネットを使っていて何かトラブルに直面したら、まず親や先生、身近な大人へ相談してみてくださいね。
    自分だけでかい決しようと、あれやこれやしているうちに、大切な個人情報(こじんじょうほう)やお金を取られてしまいます。
    買い物やお金のトラブルを相談できる「188=イヤヤ」(消費者ホットライン)に電話をかけてみる、という方法もありますよ。
    インターネットを使う時は、あやしいURLやリンクをクリックしない、勝手にアプリをダウンロードしない、トラブルにあったらすぐに相談するといったルールを、おうちの人といっしょにかくにんしておきましょう。

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    ブランキャット

    インターネットを安全に使うためには、いろいろなことを知っておかないとにゃ~。

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    尾木直樹さん

    これからの時代は、「ネットリテラシー」といわれる、インターネットに対する正しい知しきや、のうりょくを身に付けることが大事だと言われています。
    インターネットはわたしたちの生活に便利で楽しいことをもたらしてくれる一方で、使い方を間ちがえると大変。上手に付き合っていきましょうね。

    「世界とつながるインターネット。使いこなすには、リテラシーが必要にゃ!」

    ブランキャット
    尾木直樹

    答えてくれた人

    教育評論家
    尾木直樹さん

    教育評論家・法政大学名誉教授。中学教師・高校教師・大学教員として計44年間、教壇に立つ。現在は数々の情報・教養・バラエティ番組に出演し、「尾木ママ」の愛称で親しまれている。「子育てと教育は愛とロマン」が信条

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