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東京都

「ティーンズ・アイデアコンテスト」を取材!

12月22日(日)にティーンズ・アイデアコンテスト最終審査会と表彰式が行われました。ティーンズ・アイデアコンテストは企業・団体が取り組む地域・社会課題をテーマに、その課題解決につながるアイデアを中高生が競い合うコンテストです。
今回、審査を勝ち抜いた中高生6組による最終審査会と表彰式の様子を中学生リポーターの伊東悠希さん、松田航樹さんが取材をしました。

中学生リポーターの松田航樹さんと伊東悠希さんの写真
【中学生リポーターの松田航樹さん(左)、伊東悠希さん(右)】

【注意】以下、中学生リポーターが執筆しています。

アイデアをまっすぐ伝える堂々とした中学生たちの発表

中学生の部では3人の中学生がそれぞれのテーマで発表をしました。みなさん発想力や発表力が素晴らしく、決勝は侮れないなと思いました。

村川さんが発表している写真
【トップバッターとは思えない堂々とした村川さんの発表】

1組目の村川さんは「地震が起きても慌てない、安心できるまちにするためには?」というテーマで「物流くん」というアプリのアイデアを発表しました。同じ中学生とは思えないほど、緊張せずに審査員の方々をしっかりと見て発表していました。

2組目の髙橋さんは「赤ちゃんにやさしい、子育てのしやすい地域社会を実現するためには?」というテーマで、買い物代行のアイデアを発表しました。身振り手振りで堂々と自分の意見をしっかりと表現していました。

3組目の細田さんは「デジタルデバイド(情報格差)とネット依存を防ぐには?」というテーマでレンタルスマホのアイデアを発表しました。飽きさせないような発表の仕方をされていて、僕がこれから発表するときの参考になりました。

高校生たちの一歩踏み込んだアイデアに驚き!

高校生の部もそれぞれのテーマで発表がありました。
1組目の野口さんのアイデアは、地震が起きた際、人々にスムーズな避難を促すための「建築物に設置する避難誘導機」です。渋谷や新宿の大型モニターから着想を得て郊外にも設置し、発災前の緊急地震速報や、避難経路の表示を音声で行い、被害を軽減するアイデアです。

2組目の古屋さんのアイデアは、赤ちゃんと保護者の幸せを守り、孤育てを防ぐ 「Share Happy Baby House」です。建て替えの進む団地を住宅スペース・赤ちゃん食堂・託児スペースに分けて安心して子育てできるひとつの地域社会を作り出すアイデアです。

3組目の松木さんと津田さんのアイデアは、情報格差というテーマから中高生ならではの進路の情報格差に目を向けた「社会接続型オンラインサロン“Act”」です。ユーザーの関心分野から他ユーザー・企業と連携し、進路の選択肢の格差を解消して社会との関わりも強めていくアイデアです。どのアイデアも具体的で、実現したら社会が良くなると感じる説得力のあるものばかりでした。

真剣にメモを取る2人の中学生リポーターの写真
 【各発表を聴きながら真剣にメモを取る中学生リポーター】

最終審査会のあとに、テーマを出した企業の方からコメントがありました。「どのプレゼンテーションからも中高生の皆さんの強い思いを感じ取ることができました。これからも視野を広げて積極的に意見を持ってほしいです」や「社会課題に目を向けて地域や子育てをする人に幸せになってほしいという思いが感じられました」、「垣根を外せばより広く考えられるのではないかと思います」などの言葉が贈られていました。

地域・社会課題を考えることへの熱い想い

表彰式では、最優秀賞と優秀賞の発表がありました。中学生の部の最優秀賞は村川さんでした。「素晴らしい賞をいただけて光栄です。以前から興味を持っていた地震について深掘りすることができました。とても貴重な時間になりました」と感謝をコメントしていました。優秀賞の髙橋さん、細田さんは「これからも地域社会問題を解決できるよう頑張ります」「いつかリベンジできればと思います」と今後への意気込みを話していました。

ファイナリストたちが立っているステージの写真
【結果発表を前に緊張した様子のファイナリスト】

高校生の部の最優秀賞は松木さんと津田さんでした。松木さんは、「まずこのような場に立てたこと、表彰をもらえることを誇りに思っている」と話し、津田さんは「このコンテストは社会問題を考えるきっかけになった」と、さらに将来を見据えるような目つきで話していました。優秀賞の野口さんと古屋さんは「普段から考えていたことを発表できてよかった」、「子どもたちの幸せを守りたいという思いは変わらないので続けていきたい」と、熱い思いを語っていました。

マイクの前で話している伊集院光さんの写真
【ファイナリストたちにエールを贈る伊集院光さん】

こどもスマイルムーブメントアンバサダーの伊集院光さん、平井一夫さん、そして松本明子東京都副知事から称賛のコメントが贈られました。

中高生のアイデアが反映される社会を期待

今回、ティーンズ・アイデアコンテストの最終審査会・表彰式に参加し、同世代である中高生の活発で洗練されたアイデアを聞くことができ、大きく刺激を受けました。提案者が日常生活で感じた課題や疑問に対して新しい視点やアプローチが含まれていることや、社会への貢献度、メリットなどが考えられた、どれも説得力があり実現性が高い素晴らしい意見であると感じました。また、企業との具体的な連携方法を考えることも、今後の社会をより良くしていくための重要なステップであると思います。 私自身も緊迫した雰囲気の中、落ち着いた口調で自分の考えを明確に自信をもって伝えるスキル、具体的に実現するためのプロセスについて新たな視点を得ることができ、とても勉強になりました。

このコンテストは私達若者からのアイデアや声を聞き入れ、社会で必要なものとして少しでも実現に近づいていく第一歩として、チルドレンファーストの社会を目指すこどもスマイルムーブメントの広がりに大きくつながると思います。今後もこのようなコンテストを通して若者の意見がさらに社会に反映されることを期待しています。(伊東 悠希)

僕はティーンズ・アイデアコンテストのようなコンテストには参加したこともなく、参観したこともありませんでした。しかし、僕と同じ世代の中高生が多くの人達の前に立って、堂々と発表していました。この光景を見て、僕にはまだ学ぶべきことが多いと感じました。そもそもティーンズ・アイデアコンテストみたいなコンテストに参加している時点で、とてもすごいことだと思います。

みなさん、しっかりと自分の意見が自分の心の中で固まっていて、また審査員の方たちに質問されたらすぐにスラスラと答えられていて、とてもかっこよかったです。最後に、このコンテストで僕は人の話していることのまとめ方や、発表の仕方など色々と学ぶことがありました。これからはここで学んできたことを生活面に活かしていけたらなと思います。(松田 航樹)

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