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スマホを手放さないこども、SNSでトラブルも…

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教育評論家・法政大学名誉教授の尾木直樹さん。中学、高校、大学の先生として44年に渡って教壇に立っています。現在は数々の情報・教養・バラエティ番組に出演し、「尾木ママ」の愛称で親しまれている尾木さんに、こどものスマホやSNSの悩みについて聞きました。

教育評論家 尾木直樹 さんの考え方

私もスマホやSNSを使っているので、こどもの気持ちや価値観も伝えたいなと思います。

こどもがスマホを手放しません。

これはね、やっぱり私たち親世代と現代のこどもたちと、スマホとの関係が基本的に全く変わってるんですね。

現代のこどもにとってスマホは体の一部分みたいな感じ。

だからそれを取り上げたり、手放そうというのは、これは並大抵のことではないですね。

じゃあどうするのか?という問題ですが、やっぱり基本は「このスマホはお母さんやお父さんがあなたに貸し与えているんだよ。」と。

だから所有権は親だということをしっかりしないとダメなんですね。

どうしたらスマホから距離を取れますか?

もしルールに違反した時にはペナルティとして、ママとパパが3日間とか5日間とかスマホを取り上げることをしっかり決めましょう。

ルールは親が一方的に決めるんじゃなくて、こどもと一緒になって相談しながら決めてほしいです。

こういう、約束によって自分をコントロールすることが大事だと思いますよ。

こどもが友だちとSNSトラブルに巻き込まれているみたい

尾木直樹

これは、とても難しいんですよね。

我々大人から見ると、じゃあスマホを預かっておけばいいんじゃなって思うけど、こどもたちにとってそれは本質的な解決にはなりません。

今のこどもたちの世界では、スマホの世界がファーストステージなんですね。

そして、リアルな生活というところがセカンドステージになってるわけです。

だから、バーチャルなところを取り上げると、問題が解決するどころか、リアルなところで、どんどんいじめが進行します。

こどものSNSのいざこざに保護者がどこまで関わるべき?

例えば、こどもがいつも手放さず持ってたスマホを、あまり持たなくなったら、「あれ?これは何か起きてるな」と、こどもにしっかりと聞き取りをしましょう。

「どうしたの?お母さん、お父さんは100%味方だよ」と言って、こどもから状況を聞いてみる。

その時に、聞いたら、きちんとメモをとるというのが大きなポイントですね!

そして、今は全部の学校が設けている「いじめ対策室(※)」に相談しましょう。

教頭先生とか副校長であれば間違いないですが、そういうところに相談してください。

それも、勝手にやるんじゃなくて、こどもと相談しながら慌てずにやってほしいなと思います。

※いじめ防止対策推進法に基づき設置される組織。東京都では「学校いじめ対策委員会」と呼んでいます。

「こどもが上手にスマホやSNSを使うには、一緒に相談しながら決めることが必要なんだにゃ〜」

ブランキャット
尾木直樹

答えてくれた人

教育評論家
尾木直樹さん

教育評論家・法政大学名誉教授。中学教師・高校教師・大学教員として計44年間、教壇に立つ。現在は数々の情報・教養・バラエティ番組に出演し、「尾木ママ」の愛称で親しまれている。「子育てと教育は愛とロマン」が信条

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