職業体験レポートを紹介!
令和7年7月28日(月)から8月29日(金)の期間に、都内の40企業・団体で行われた職業体験プログラムに中高生が参加しました。
「生活を支える」職業の体験
吉祥寺北コミュニティ協議会・吉祥寺北コミュニティセンター
コミュニティセンターをリアル体験し、将来への提言をしよう!
■実施日時:8月8日、9日
武蔵野市のコミュニティセンターの運営について、その成り立ちや他の自治体とは異なる特色を学びました。コミュニティセンター内を見学した後、会議室予約の受付業務や会議室の見回り、キッズコーナーのおもちゃや絵本の整頓などの業務を実際に体験しました。必要な物を地域の人たちの協力で揃えていること、コミュニティセンターの地域での役割などを知り、地域との密接な関係や運営の工夫を学ぶことができました。
毎月実施されている運営委員会議について説明を受けた後、そこでの議題に挙がる、現在は時間制限のある「小中学生によるロビーの使用」について、一人ずつ意見を発表しました。また、初日の業務体験を踏まえて、コミュニティセンターの運営改善として、会議室予約をスマホで簡単にできる仕組みなどを提案しました。センター側からは「中高生のアイデアをヒントとして役立てていきたい」というコメントもあり、活発な意見交換が行われました。
参加者の感想/気づき:コミュニティセンターで働いている皆さんの地域を愛する心と地域の人に対する想い、そして仕事への情熱に気づくことができました。
企業・団体の感想:参加者から多くの主体的な意見を述べてもらったことと貴重な考察力が参考となりました。
警視庁
警察署一日体験
■実施日時:8月25日(丸の内警察署)、8月27日(武蔵野警察署)、8月29日(中野警察署)
最初に署内全体を案内してもらい、地域的な特色や、各部署で業務等の説明を受けました。その後、白バイの乗車体験や、防刃ベストの装着、護身術体験、無線でのやり取り等、様々な体験を行いました。また、災害救助や被災時に役立つテクニックについても教えてもらいました。昼食時は職員の方々と歓談し、仕事内容や警察官になったきっかけ、これまでのキャリア等を聞きました。午後は交番勤務を体験し、その中で防犯用の意識啓発チラシを入れたティッシュ配りやパトカー乗車体験を行いました。署に戻った後は鑑識の業務について紹介してもらい、指紋の採取方法等を教わりました。警察官の福利厚生について教えてもらった後、最後は署長との座談会が開かれ、笑い声も聞こえる穏やかな雰囲気の中、参加した中高生から質問等を行いお話を伺いました。
参加者の感想/気づき:特に目の前にいる人だけでなく、その街全体、それ以上の人のために日々働いていらっしゃることに魅力をとても感じました。
SOMPOケア株式会社そんぽの家S堀切菖蒲園
高齢者施設×SOMPO流子ども食堂×世代間交流!
■実施日時:8月22日、23日
最初に会社概要と事業内容の説明を受けた後、介護士の仕事やどのように介護士になるかについて実体験を交えながら教えてもらいました。次に、車いす体験を行い、実際に車いすに乗って介助される側の視点を体験するとともに、介助される側が安心できるような車いすの押し方を学びました。その後、施設見学をしてから、最後は子ども食堂のイベント企画のアイデア出しをして、1日目は終了となりました。
2日目は子ども食堂の運営体験から始まりました。入所者の方々や同世代の高校生ボランティア、参加している子供たちとともに折紙で花盛りを作り、食堂の飾りつけを行いました。その後はハロウィンの時期に開催される子ども食堂のイベントのアイデアを出し合い、企画作りに取り組みました。また、浴室リフトの体験もあり、ケガをしないように入浴してもらう方法についても学びました。
参加者の感想/気づき:人と人の繋がりが深く、思いやりのある空間で良いと思った。
企業・団体の感想:職業体験の参加者が笑顔で参加していたことが印象に残りました。
たまごクラブ・ひよこクラブ(株式会社ベネッセコーポレーション)
雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』の雑誌制作現場体験&赤ちゃん撮影もあり!
■実施日時:8月7日、8日
雑誌「ひよこクラブ」の撮影現場を見学しました。そこでは、カメラマンやスタイリスト、ライター、編集者などたくさんの人が協力してモデルの赤ちゃんの笑顔を引き出しながら撮影が進められていました。中高生も赤ちゃんの笑顔を引き出す役割を体験し、現場で良い写真を撮るための努力や工夫に触れました。その後、編集長へ直接質問する時間が設けられ、雑誌づくりの楽しさや仕事に対する想いに触れる貴重な機会となりました。
2日目はオフィスを見学し、「たまひよ」の営業職やアプリ開発職の方から仕事内容のお話を聞きました。次に自分のライフプランを考えるワークショップでは、様々なライフイベントが書かれたカードを引いて自分の人生グラフを作成する中で、将来の具体的な選択を想像して盛り上がるシーンもありました。最後は、たまひよ統括編集長と「少子化」「チーム育児」「プレコンセプションケア」をテーマにディスカッションを行いました。
参加者の感想/気づき:雑誌を作ることに関して、読者が悩んでいることを空気感で察知して企画したり、実際にモデルを一般の人から募集して写真を撮ったりするのがとても良いと思いました。
企業・団体の感想:中高生が将来について考える姿や若い感性に触れられる貴重で素敵な機会でした。
社会福祉法人竹清会
介護職について学び、デイサービスで働く育児中の職員と意見交換!
■実施日時:7月28日、29日
最初に特別養護老人ホームとデイサービスの各施設を見学し、利用者の状態に応じた様々な工夫や配慮について学びました。さらに、利用者の運動とリハビリの見守りや、利用者の皆さんとのコミュニケーションを体験しました。その後、竹清会で職場結婚して子育て中の職員の方から、職場結婚しても夫婦が同じ現場で働き続けられる竹清会の環境や、子育てと仕事の両立についての実体験を聞かせていただきました。
デイサービスの利用者に向けたレクリエーションの補助を体験しました。折り紙で浴衣を折る方法を各テーブルを回りながら丁寧に説明し、少し複雑な折り方でしたが、利用者の皆さんと一緒に楽しく取り組むことができました。また、昼食の配膳作業の体験では、職員の方の指導のもと、注意深く正確な配膳を心掛けました。利用者から多く声をかけていただき、楽しくコミュニケーションを取りながら介護の仕事を体験することができました。
企業・団体の感想:一生懸命に取り組んでいる姿に感銘を受けました。
一般社団法人 DAC未来サポート文化事業団
みらさぽ中高生の広告クリエイター体験
■実施日時:8月5日、6日
会社概要説明の後の社内見学では、「職場が楽しそう」「仕事のイメージが変わった」などの声が聞かれました。その後、DAC未来サポート文化事業団が実施している学校への出前講演「DACセブンサミッツ冒険教室」の実施校の募集ポスターを作成する体験が始まりました。講師のクリエイティブディレクターの方からキャッチコピーの作り方のレクチャーを受けるとともに、講師からの問いかけによってブレインストーミングが活発に行われました。
最初に1日目の宿題で、おのおの気になる広告を持ち寄り、そのターゲットや狙いを考察して発表しました。その後はポスター作成の続きで、キャッチコピーやデザイン、プレゼンのアドバイスを受けながら、自分で考えたキャッチコピーに画像を合わせてポスターを完成させ、プレゼンして講評をいただきました。中高生からは「広告業界に興味がわいた」「アイデアの出し方を学べてよかった」といった感想が聞かれました。
参加者の感想/気づき:誰に何を伝えたいのかよく見極めて考える力が身についたと思います。普段の生活でもそれを意識してみます。
企業・団体の感想:非常に真面目に取り組んでいただけました。感性に自信のある方ばかりで、その吸収の早さに驚き、私自身学ぶものがありました。
東京ガス株式会社
中高生が興味を持つ“ガスの科学館”のイベントを企画してみよう!!
■実施日時:8月6日、7日
「がすてなーに ガスの科学館」の施設概要説明の後、館内を見学しながら人気イベントのクイズ大会にも参加し、暮らしを支えるエネルギーの特長や地球温暖化などの社会課題を楽しく学べる体験型施設として、展示やイベントを工夫していることを知りました。また、来館者との接し方や心構えなどコミュニケーターの仕事について学びました。その後、受付の様子を見学し、お客様対応として受付でアンケートを回収する業務を体験しました。
2日目は、お客様アテンドで心がけることのレクチャーを受けた後、来館者にパンフレットやアンケート冊子を配布したり、来館者がキャラクターと記念写真を撮る際の会場整理の業務体験をしました。その後、「キャラクター人気No.1になるには」「中高生はこういう施設に行きたい」というテーマでディスカッションし、キャラクターの性格を詳しく設定、一緒に写れるフォトゾーンなど、中高生の自由な発想で提案を行いました。
参加者の感想/気づき:体験先の皆さんが笑顔で関わりやすかった。仕事に対して少しネガティブな考えがあったけれど、仕事も楽しいという事がわかった。
企業・団体の感想:「笑顔で接客していた」「困っていることによく気が付く」など、どのようなお客さま対応をしているか感じ取ってくれていた。また、中学生ならではの館の見方を聞くことができた。
東京消防庁
消防業務体験会
■実施日時:8月6日
最初に、東京消防庁には「消防官」だけでなく事務職や技術職などさまざまな職種があること、そして女性職員が幅広い分野で活躍していることについて説明がありました。次に、消防学校の寮や食堂などの施設を見学し、規則正しい生活から生まれる強いチームワークが災害対応においていかに重要であるかを学びました。ハイパーレスキュー隊では、酸素ボンベの重さを実際に背負って体感したり、防護服の着用や特殊車両の内部に入るなど、ここでしかできない体験をさせていただきました。さらに、消防隊の縄の結び方など、安全を守るために普段の生活でもできる工夫も学びました。最後に育児休業を取得した男性職員との座談会が行われ、家庭と仕事を両立できる柔軟な職場環境についてお話を伺うことができました。
参加者の感想/気づき:安全を守っているというところややりがいのある仕事であることに魅力を感じた。
企業・団体の感想:東京消防庁の仕事は火災現場で人命救助するだけでなく、様々な業務があることを理解してもらえたことはよかったです。
公益財団法人 東京都農林水産振興財団
東京の農業を知ろう!~東京都農林総合研究センターの見学と研究体験~
■実施日時:8月25日
午前中は、東京都農林総合研究センターの組織や研究内容を学び、実験圃場(農地)を見学しました。海外からの新樹種についてや、農作物の品種改良には長い時間がかかることなどを知りました。中高生の感想では、コンピューターで管理するスマート農業のハウスに関心が寄せられました。午後は、土壌肥料研究チームの皆さんから東京の土壌と研究員の仕事について教えていただきました。立川、江戸川区、小笠原など都内各地の土を使って、色の違いを判別したり、実際に水を通して透水性の違いを見る実験や、養分のリン酸を測る実験の作業体験をしました。研究員の仕事は、このような違いを踏まえて最適な土壌の管理方法や肥料の使い方を研究し、現場で起こる問題を解決することだと知りました。最後に、東京の農業を盛り上げる施策について意見を出し合い、広報などのアイデアを発表して講評をいただきました。
参加者の感想/気づき:仕事の内容などに面白さを感じた。
企業・団体の感想:短時間の説明で本質を理解し、意見を述べる生徒の姿が見られ、考えるきっかけを提供できた。
「経済活動を支える」職業の体験
株式会社クリエイティブ・ラボ
建設産業魅力発信プロジェクト~アニメ映画のストーリーを考えよう~
■実施日時:8月5日、6日
最初に、建設業界の現状についてクイズ形式で学びました。「建設業にはいくつの業種があるか」などの問題が出題され、業種の数の多さに参加者は驚いていました。その後、建設業を盛り上げる広報を目的としてクリエイティブ・ラボが制作した短編映画を視聴しました。視聴後、参加者からの感想や、どうしたらより一層魅力的な映画になるか社員の皆さんと意見交換を行いました。
2日目は、「建設業をどうすれば“かっこよく”伝えられるか?」をテーマに、社員の皆さんとともに広報アニメ映画のストーリーを考える企画会議を行いました。参加者は、自分の意見やアイデアが、会議での議論を通じて形になっていく過程を体験することができました。その後、体験先と関係のある建設会社のオフィスを見学したあと、最後に企画のプレゼンを実施しましたが、その完成度に社員の皆さんも驚くほどでした。
企業・団体の感想:中高生からの意見等で改めて自社の強みを認識し、斬新な提案が今後の業務改善のきっかけとなった。
株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ
「未来の銀行は店舗がなくなる? シニア層に対してデジタルバンクを普及するには?」
■実施日時:8月4日、5日
最初に銀行の基本業務から銀行を取り巻く環境の変化、きらぼしグループの取組について説明を受けた後、きらぼし銀行本店営業部の業務を体験しました。銀行を利用する機会が少ないという中高生も、キャッシャーで取り扱うお金の処理の説明を聞いたり、実際の札束を持つ貴重な体験をさせてもらい、銀行でできることを改めて知りました。執務フロアや食堂、売店など本店内も見学し、最後に、デジタルバンクや銀行業務のDX化について説明をいただきました。
デジタルバンク「UI銀行」の課題やシニア層のデジタルサービス利用について説明があり、「シニア層に対してデジタルバンクを普及するには?」をテーマに、技術的・心理的観点から課題と解決策をグループでディスカッションしました。どのような施策でシニア層にデジタルバンクを浸透させていくか、アイデアを出し合い、社員の皆さんにアドバイスをもらいながらサービス企画としてまとめ、発表しました。
参加者の感想/気づき:いろいろな学年や男女の意見を話し合えたのがたのしかった。デジタルバンクの普及についてみんなともっと考えたい。
企業・団体の感想:本店営業部での銀行業務体験(現金取扱業務体験)や、ディスカッションが参加者から好評だったため、実施して良かったと思います。
日本アイ・ビー・エム株式会社
最先端の情報技術で世の中を良くするアイデアをみんなで考えよう!
■実施日時:8月19日、20日
1日目は、自社で展開しているサービスの一例として、スポーツ向け分析システムの説明を受けました。卓球や野球、F1など様々なスポーツで、自動的に得点をカウントしたり、速度を計測する様子を見学しました。その後の座学では、IBMが目指す未来などを学び、デザインシンキングに取り組むための説明を受けました。最後は2日目に実施するデザインシンキングのテーマの発表と、その他のコンテンツが共有されました。
2日目は、「自分の街へ観光客に来てもらおう!」などのテーマについて、チームに分かれてデザインシンキングを実践しました。どのような人(ペルソナ)のどのような感情に対して策を講じるかを、意見を出し合いながら議論。プレゼンでは、「人混みが嫌な人に、宿泊先へ商品を届ける」といった案やその思考プロセスを分担して発表しました。最後に、協働の視点やひとりひとりがエキスパートになる重要性を学び、2日間を振り返りました。
参加者の感想/気づき:アイデアをどんどん出していくという仕事は、思いつかない時もあると思うので大変だとは思いますが、人と協力してうまくできた時には大きな達成感があることがわかりました。そこに仕事の魅力を感じました。
企業・団体の感想:デザインシンキングというコンサルティングアプローチそのものに対する質問や、当該アプローチの背景にある考え方などの質問もあり、とても深い体験をされた良い機会になったのではと考えています。
日本生命保険相互会社
NISSAY ライフミッション・チャレンジ
■実施日時:8月27日、28日
生命保険の基礎知識など事業内容の説明を受けた後、オフィス内を見学しました。その後、「日本生命の新しいサービスを企画しよう」というテーマで、グループディスカッションに取り組みました。まず自分自身のライフステージに存在するリスクや不安を洗い出し、様々な人生の局面で必要とされる支援や安心感を具体的に把握した上で、新しいサービスのアイデアをライフステージ毎にまとめました。
1日目に引き続きグループでアイデアをまとめました。一つ目のグループは、認知症予防を目的に思春期のデジタル育ちの若者と高齢者をマッチングして短期の共同生活を行うサービスを提案、もう一つのグループは、親にも先生にも相談できない若者が気軽に相談できる専用サイトを提案しました。その後、育児と仕事の両立をテーマに職員の方との交流会を行いました。参加者からは、先生や親以外の人の話は普段聞けないのでとても新鮮、との声がありました。
参加者の感想/気づき:私たちのような若者は普段保険の存在をあまり意識していないが、本当はなくてはならないものだということに気づいた。
企業・団体の感想:限られた情報と時間の中で成果物を完成させ、中高生ならではの視点で納得できる高度な発表を行っていました。
株式会社みずほフィナンシャルグループ
起業家体験プログラム~ワークを通じて会社経営に必要な金融の力を学び、起業家になったつもりでビジネスアイディアを考案してみよう!~
■実施日時:7月29日、30日
みずほ銀行東京中央支店を見学し、窓口業務のシミュレーション体験や金庫を見学した後、銀行の三大業務について説明をいただきました。その後、チームに分かれて融資業務に関する体験を行いました。自分たちがベーカリーショップを起業する経営者になり、融資を受けるために社員の方へ創業計画を説明するワークショップで、どんなベーカリーショップにしたいか各チームがオリジナリティ溢れるアイデアを発表し、会場は活気に満ちていました。
1日目と同じチームで、スタートアップの起業家目線になって「身の周りの課題」に目を向け、その課題を解決するビジネスアイデアを検討して提案しました。預金に関する新しいサービスや、睡眠の質・睡眠時間の確保に関するアプリ、スマホ使用時間を減らすアプリなど、デジタルネイティブ世代の発想が盛りだくさんでした。社員の方からは「スタートアップと同じ思考でビジネスを考えている」と驚きの声も上がりました。
参加者の感想/気づき:大勢の大人の方が引率してくださって安心して参加できた。
今回の体験を通して働くということは意味があって楽しいものと感じた。
企業・団体の感想:想像以上に経済の仕組みを理解している学生が何名かいたことに大変驚きました。
「生活を楽しむ」職業の体験
NPO法人アーティストグループmusia
親子で楽しめる音楽会を企画しよう
■実施日時:7月29日、30日
musiaのプロ演奏家の方々が年間を通じて開催している演奏会のうち、7月に開始された、保育園での園児や保護者、地域の方々に向けた「musia いつもいっしょに音楽会 ~海とお星さまのコンサート~」の運営業務を体験しました。団体の概要と活動について説明を受けたのち、現場では楽器搬入や譜面台の設置などの会場設営を行い、演奏会の途中で園児たちに楽器を配布・回収する業務などを担当しました。フルート、歌、ピアノ、パーカッションの編成による演奏会の現場では、選曲や音色、リズムによって園児の反応が変化し、曲の合間の司会進行トークにも子供たちを飽きさせない工夫が凝らされている点など、演奏会イベントにおける効果的な演出方法などについても学ぶことができました。演奏会終了後の会場撤収時には、参加者が自ら園児たちに優しく声がけする姿も見られました。
企業・団体の感想:一生懸命に取り組んでいる姿に感銘を受けました。
株式会社ウィンゲート
運動を通して子どもの「成長」を体験してみよう!一人ひとりを大切にする、子どもの運動教室
■実施日時:8月19日、20日、21日
始めに、企業理念やトレーナーの仕事、フィジカルリテラシーという考え方と運動教室について説明を受けました。続いて、トレーナーになるまでの進路や必要なことなど質疑応答を交え、トレーナーとしての心構えや やりがいについて学びました。後半は、年中組向けの運動教室でトレーナーのアシスタント業務を体験し、それぞれの子供に合わせながら楽しく身体を動かす、というプログラムの中で、幼児との接し方も学びました。
「子供のスポーツ離れ」について、携帯やゲームの普及だけでなく、遊ぶスペースの減少やコロナ禍による活動範囲の制限なども要因であることを実体験を交えて議論しました。スポーツは勝ち負けや悔しさを学ぶ場でもあるという意見も出され、技術だけでなく教育的観点からの指導も行うキッズトレーナーの仕事をしっかりと学びました。小学校低学年クラスの運動教室のアシスタント業務では、一人ひとりに合わせた柔軟な指導を体験しました。
参加者の感想/気づき:人の心理をもとに『飽きさせない』と言う取り組みをしていることに魅力を感じました。
企業・団体の感想:我々からの質問を真摯に受け止め、考えて頂いて非常に好感でした。現場に入る際も積極的に子どもと接する姿が見られ、自ら学ぶ姿勢に関心致しました。
沿線まるごと株式会社
JR青梅線沿線を一つのホテルにするプロジェクトメンバーの仕事体験
■実施日時:8月20、21日/8月27、28日
会社概要について説明を受けた後、空き家を改築した宿泊施設「Satologue」を見学。木の温もりと香りが広がるラウンジや客室、併設されたサウナ小屋、畑、ビオトープを巡り、川の水を循環させるシステムなど様々な工夫について学びました。後半は、ターゲット(ペルソナ)についてディスカッションを行い、会社のコンセプトやホテルの特徴を整理し、どのようなお客様がターゲットなのかを考え、意見を発表しました。
2日目は駅舎の清掃やホームのゴミ拾いを行い、宿泊されるお客様をお迎えするチェックイン業務を体験。ウェルカムボードを手にお客様をお迎えし、地域の住民の方が車でお客様を送迎するまでお見送りを行いました。後半は、海外のお客様へのPRについてディスカッションを行い、参加者がインバウンド向けのアイデアを企業へ提案しました。青梅線沿線の魅力について考え、まちおこしの意義や可能性を実感できる2日間となりました。
参加者の感想/気づき:ただ案内をするだけではなくて、地域の人々の話を聞いて、その町について深く知る必要があるという気づきを得た。
企業・団体の感想:与えられた課題に加え、突発的に与えた課題にも臨機応変に対応しており、参加した中高生のレベルの高さに感銘を受けた。
株式会社サイバーエージェント
中高生に刺さる番組を考え、提案しよう!
■実施日時:8月13日、14日/8月18日、19日
初めに主要事業であるインターネット広告、ゲーム、メディア事業について説明があり、メディア事業の1つである「ABEMA」の事業内容について、解説を受けました。その後、3チームに分かれ、中高生に響くテレビ番組の企画を考えるワークを実施。既存のテーマを掛け合わせることで新しいアイデアを生み出す手法を使って、参加者それぞれが好きなテーマを自由に組み合わせて多くのアイデアを出し合いました。
2日目は、架空のお客様(ペルソナ)を具体的に想像し、1日目にアイデアを出し合った番組の詳細を決めた後、設定したペルソナに向けた番組の広報手法について検討しました。各チームが「旅×心霊スポット×クイズ」、「コントバトル×サバイバル」など斬新な切り口で番組の企画を提案し、参加者からは「番組作りの体験ができてよかった」などの声が挙がっていました。
参加者の感想/気づき:いかにして人を楽しませ、人に観てもらうかを他の局とは異なる方法で考えているところに魅力を感じました。
企業・団体の感想:どの中高生も非常に意欲的で、主体的に楽しみながら参加してくださり、初対面の中高生同士、あっという間に打ち解けるコミュニケーション能力が素晴らしいと感じました。
株式会社東京ワイルズ
プロアイスホッケーチーム”東京ワイルズ”の舞台裏を体験しよう!
■実施日時:7月29日、30日
気温8度のアイススケートリンクで選手の練習を見学し、寒さや音を体感しながら選手の動きを見て、アイスホッケーの迫力と魅力を肌で感じました。また、選手を支える役割や仕事内容についても学び、スケート靴の刃を研ぐ専門スタッフの方や、トレーナー、監督などのお話を聞いて、多くの方々の支えによって成り立つスポーツであることを知りました。社員の皆さんとの交流では、釧路から東京へ拠点を移したチームの歴史や思いについてお話を伺いました。
2日目は、東京ワイルズ公式SNSに載せる写真や投稿文を作成する広報の仕事を体験しました。参加者同士でSNS用の写真を撮影し、「選手のかっこよさを見てほしい」という思いを込めて投稿文を考えました。その後、ホーム戦を満員にするための施策をディスカッションし、公式マスコットのステッカーを作成、学生を呼んで体験会、選手の魅力紹介など、中高生から多くのアイデアが提案されました。
参加者の感想/気づき:スポーツをプレイすることが仕事になることや、スポーツ選手のサポートの仕事でスポーツに携われることは嬉しいと思った。
企業・団体の感想:プログラムの趣旨をしっかりと理解し、真摯に取り組む姿勢や素直な気持ちを表現してくれたことに感銘を受けました。
東芝ブレイブルーパス東京株式会社
リーグ優勝チームに潜入 ~スポーツビジネスの裏側を体験~
■実施日時:8月20日、21日
最初に、中学生が参加するアカデミーの夏期トレーニングの練習を見学し、会場の準備など運営業務を体験しました。その後、ラグビーチーム運営の事業内容や取組、チームやラグビー界の課題について説明を受けました。チームを盛り上げるために、「どうすればより多くの人が試合を見に来てくれるか」「小学生、中学生、高校生にチームを好きになってもらうためのイベントは?」についてディスカッションしました。
1日目の振り返りの後、クラブハウスに向かい、クラブハウス内やトレーニング中の選手の様子を見学しました。アカデミー夏期トレーニングの座学の様子を見た後で、アカデミーの運営担当者からチーム運営について学びました。最後に、「スポーツの力で社会を元気にしよう」「スポーツチームで働いてみたいか」をテーマに参加者全員でディスカッションを行い、地域の人を招いたイベントや学校での選手交流などの提案を発表しました。
参加者の感想/気づき:スポーツを通して人々を幸せにする仕事は、素敵だなと改めて感じた。普段ファンとして楽しんでいるが、スタジアムやグッズ、ファンクラブなどをプロデュースしたりするのは、大変だけど魅力的に感じた。
企業・団体の感想:子供たちが積極的にディスカッションし意見を出してくれ、また、スポーツマネージメントへの意識が高い参加者がいたことには驚いた。
一般社団法人 日本ボッチャ協会
ボッチャ甲子園大会運営体験プログラム
■実施日時:8月7日、8日
ひがしんアリーナで開催された全国ボッチャ選抜甲子園2025の運営に参加しました。開会式を見学した後、理学療法士の方とともに選手入場のアテンドを体験しました。観戦した試合は白熱した大接戦となり、ボッチャの面白さを肌で感じる時間となりました。後半には基本ルールや戦略などについてのミニ講義を受けてから実際にボッチャをプレーし、ボッチャが障がいの有無に関係なく誰もが楽しめるスポーツであることを学びました。
日本財団パラスポーツサポートセンターで、日本におけるボッチャの歴史や理念・ビジョン、普及状況と普及のための取組などについて学びました。その後、さらにボッチャを普及させるためのアイデアのディスカッションと個人ワークを行い、ボッチャが簡単に楽しめるセットやボードゲーム化など、いくつものアイデアが中高生から生まれました。
企業・団体の感想:中高生からの斬新な提案が今後の業務改善のきっかけとなり、職員のモチベーション向上につながった。
株式会社リクルート/株式会社インディードリクルートパートナーズ
働くってなんだ? 私の「わくわく」から未来を創造しよう!
■実施日時:8月4日、5日、6日
1日目はキャリアアドバイザーの仕事を体験しました。まず、キャリアアドバイザーの仕事に通じる自己理解をテーマに、仕事のイメージや自分探しのワークを行いました。その後、本職のキャリアアドバイザーの方とともに、面談、自己分析ワーク、面接対策のロールプレイングに挑戦しました。
2日目は企画職の仕事を体験しました。自分らしい課題の見つけ方を学んだ後、「アイデアを形にする」体験で、「何があったら誰もが後悔しない進路選択ができるか?」をテーマに、グループでアイデアを出し合って3日目に発表するポスターの作成に取り組みました。
3日目は、2日目から作成を進めてきたポスターを発表するビジネスプランのプレゼン大会を実施しました。どのグループの中高生からも斬新で個性的なアイデアが発表され、社員の皆さんからフィードバックをいただきました。最後の振り返りでは、体験を通じた自身の価値観の変化をグループで共有しました。
参加者の感想/気づき:ホームページ上ではわからない仕事環境や働く人達の雰囲気を知ることができて、働くことのイメージが湧きやすかった。
企業・団体の感想:大人と対等に会話のできる学生ばかりで、学生としてというより一社員として意見交換をしたいと思うほど思考力、言語化力が素晴らしかったです。
「まちやものを作る」職業の体験
株式会社熊谷組
総合建設業(ゼネコン)体験プログラム ~未来をつくる建設! 体験、そして、皆で議論‼
■実施日時:8月19日、20日
業界説明や企業紹介の後に、建物が完成するまでのプロセスやBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)について学びました。次に、実際にBIMを操作して、建物の3Dモデルを輪切りにして断面を確認する方法等について教えてもらった後、ゲーム形式で熊谷組社屋モデル内の宝箱を探すワークを行いました。最後の質疑応答の時間では、建設や土木の仕事について、中高生が積極的に質問を投げかけ、1日目は終了しました。
2日目は、下水道工事の現場で坑内に入り、シールドマシンや作業風景を見学しました。シールドトンネルを構成するセグメントの素材の違いや、長期間の工事が必要な理由が理解できました。その後は測量体験を行い、「レベル」と呼ばれる器具を用いた測量の仕方を学びました。最後に、2グループに分かれて、東京都をモデルに防災の手法を考えるディスカッションを実施し、さまざまな災害に備えるアイデアを出し合いました。
参加者の感想/気づき:人の暮らしに直結する「ものづくり」をしていて目に見える人の役に立つ仕事だったのでやりがいがあると感じた。
企業・団体の感想:2日間だけ(延べ6時間ほど)のカリキュラムではありましたが、土木・建築と言う仕事について参加者の皆さんに積極的に学んでいただきました。また、BIMなどの先進技術に触れることで「土木・建築に対する新しいイメージ」を持っていただくことができるなど、当社の参加意義も大きかったと思います。
グラクソ・スミスクライン株式会社
健康に貢献する製薬会社の仕事!~リアルストーリー:ビジネス&社員の育児と仕事の両立~
■実施日時:8月20日、22日
1日目は、会社の概要や薬の開発について説明を受けました。一つの薬を開発するための工程、予算、問題点について知ることができ、業界に興味を持つ中高生から積極的に質問があがりました。その後は、MR(医薬情報担当者)として架空の薬を題材に、薬のメリット・デメリットをふまえて医療従事者への提案の仕方を考える模擬体験を行いました。製薬会社の責任の範囲や薬の処方過程についてイメージを高めることができました。
2日目は、社員有志グループ「WLI(Women’s Leadership Initiative Japan)」の活動紹介を通じ、仕事と家庭生活の両立など多様な働き方や多様性の価値について学びました。座談会では、社員の方々の具体的な経験談を聞きながら、仕事とやりたいことのバランスの取り方について意見交換を実施。中高生が会社役員に英語で質問する場面もあり、多様な価値観に触れる貴重な体験となりました。
参加者の感想/気づき:自分の仕事に熱意を持って働いている方が多い。いろんな方が自分の意見を発言できるところが魅力的だと思った。
企業・団体の感想:事前に下調べをしたり、休憩時間中にまとめを行う学生がいたことや、質問を整理して発表する姿勢に感銘を受けました。
将来宇宙輸送システム株式会社
「宇宙旅行、はじめました」 宇宙旅行に予約している方が喜ぶメールマガジンを送ろう
■実施日時:8月20日、21日
1日目は最初に、企業概要や、事業内容である宇宙旅行についての説明を受けました。その後、今後打ち上げ予定のロケットについて模型を使って説明を受けながら、「宇宙で楽しいことは?」「宇宙で何をしたい?」「宇宙ならではの食事は?」というテーマでディスカッションを行いました。最後に、振り返りとともに2日目に向けて「お客様に配信するメルマガの内容を考えてくる」という宿題が共有され、1日目は終了しました。
2日目は初日の内容を踏まえ、翌月発行予定のメールマガジンに掲載する企画として、「中高生が考える宇宙旅行」をテーマに3チームに分かれてグループワークを行いました。提案内容の発表では、「宇宙温泉」や「宇宙でダーツ」など様々なアイデアが出され、社長をはじめ社員の皆さんから賞賛の声があがりました。企画という仕事を体験することで、ターゲット設定やメンバーそれぞれの意見を尊重する大切さなどを知ることができました。
参加者の感想/気づき:宇宙開発の規模が大きくて驚いた。人々の夢を叶えるようなサービスや旅行を提供できるところに魅力を感じた。
企業・団体の感想:学生ならではの発想に触れられたほか、生成AIなどを使いこなす姿に驚きました。
株式会社 鶴崎工務店
大工のしごと体験と新規イベントの企画提案
■実施日時:8月4日、5日
1日目は大工の仕事を体験しました。家づくりの体験で部材の組み立てを行い、職人さんの技術も見学させていただきました。家づくりでは1ミリの違いが大きな傾きにつながることを知り、大工の仕事の正確さの重みを学びました。後半は、端材を電動ノコギリで加工してコースターを作る体験や、5枚の板を組み合わせて電動ビスで留めて棚を作る体験など、職人の方の指導のもと、作品作りを体験しました。
初日の体験を踏まえ、実際の家づくりの工事の流れを職人さんに解説していただきました。その後、3人の職人さんから大工の仕事の苦労や やりがいについてお話を聞きました。中高生たちは、仲間と協力して取り組む楽しさや、完成した時の達成感について、お話に聞き入っていました。最後に、未来の住宅にあったらいいと思う機能についてディスカッションし、発表を行いました。
参加者の感想/気づき:働いてる人が優しくて、熱い思いがあり、質問に対して、真剣に聞いてくれた。皆さんが笑って冗談を言える職場環境だった。
企業・団体の感想:参加者の皆さんに実際に工具を使ってものづくりを体験させてあげられたことが良かったと思います。皆さんの生き生きとした様子から私たち社員も元気をもらえました!
ピジョン株式会社
ピジョンの赤ちゃんにやさしい社会に向けた事業活動の体験
■実施日時:8月22日、25日
赤ちゃんに優しい社会づくりをテーマとするピジョンの事業内容や製品について説明を受け、安心して使える製品に触れることができました。「赤ちゃんの特徴を学ぶ」では、 赤ちゃん人形をだっこしたり、妊婦体験、ベビーカー体験を行い、妊婦やベビーカー利用者の日常生活の大変さを体感しました。その後、母乳バンクを見学。早産・極低出生体重児の赤ちゃんにとって、母乳バンクは命をつなぐ大切な存在だということを学びました。
2日目は育児中の社員の方2名から、「1日のスケジュール」や「出産前後で変化したこと」「子育てで幸せを感じる瞬間」についてお話を聞き、育児と仕事の両立について学びました。その後、「赤ちゃんにやさしい社会や商品・サービスについて」というテーマでディスカッションを行い、アイデアをそれぞれ発表しました。2日間を通じて、安心して使える製品ができるまでの過程や社員の皆さんの想いを体感することができました。
参加者の感想/気づき:パパママさんが働きやすい環境にあると思った。実際に子育てしている人もいるからこそ新しくいいアイデアが生まれているのだと気づいた。
企業・団体の感想:赤ちゃんにやさしい社会づくりや商品・サービスについて自分の意見をまとめて発表することは、実際の仕事の現場でも実施していますので、経験していただけて良かったです。
ファイザー株式会社
薬が支えるミライを考えよう
■実施日時:7月28日、30日
製薬の開発について学んだ後、グループに分かれて、架空の薬を例に、治験の過程を体験しました。グループごとに意見を出し合って検討し、候補の治療薬選定結果の発表を行いました。発表後の質疑応答では、他のグループに対して積極的に質問を投げかけ、活発に意見を交換していました。製薬会社や医療分野に興味を持つ参加者が多く、熱心にノートを取りながら学習していました。
新薬の開発についてワクチンを例に学んだ後、グループに分かれて、医薬品について適切な情報を多くの人に知ってもらうためにできることは何か、を検討しました。各グループがホワイトボードいっぱいに意見を書き込んで、充実した意見交換の様子が伺えました。参加者からは、SNSやインフルエンサー、人気のアニメとのコラボなど、中高生ならではの提案が出ました。休憩時間中も社員に積極的に質問をするなど、興味と熱意の高さを感じさせました。
参加者の感想/気づき:みなさんが楽しく仕事をされているのを見て、私もやってみたいと思いました。
ずっと気になっていた会社を知れて良かったです。楽しんで仕事をしていてかっこよかったです。
企業・団体の感想:中高生の皆さんの熱意と探究心に触れ、私たちも大きな刺激を受けました。物怖じすることなく、溌剌と斬新な意見を出していたのが印象的です。未来を担う若い世代の成長を応援しています。
マスセット株式会社
子どもたちの笑顔を支えるものづくり企業での職業体験
■実施日時:8月19日、20日
会社と事業内容の説明の後、幼稚園や保育園向けの玩具の新製品を見学し、特徴を教わりながら手に取って製品を体験しました。SNS広報の業務体験では、グループごとに先ほど見学した製品から一つ選んで、写真を撮影し、編集ソフトでSNS投稿の原稿を作成しました。保育士の先生に向けて訴求するイメージで、写真に添える文章では製品の魅力とともに安全性もしっかり伝えるなど、社員の方からアドバイスをもらいながら工夫しました。
2日目は商談体験から始まりました。名刺交換や商品のプレゼンテーション方法を教えてもらいながら体験し、商品の良さを言葉で伝える大切さと難しさを学びました。後半は、マスセットが行う地域の子供に向けたイベントの説明を聞き、さらに発展させるアイデアを参加者でディスカッションしました。なかには保育園・幼稚園事業を展開するのはどうかといった意見まであり、中高生の自由な発想に社員の方も感心していました。
参加者の感想/気づき:海外の商品を日本でもっと売るためにはどうしたらよいかを考え、工夫をしていることなど、発想力や想像力が必要な仕事であることが魅力的だと思った。
企業・団体の感想:約60種の幼保施設にて使用する新製品を「見て」、「触れて」、「体感」していただきマスセットという会社を理解していただいたことが良かったと思っています。課題提案のパートでは、子ども達の斬新なアイデアにも接する事ができ、私たち自身が元気をもらいました。
株式会社ルミネ
ルミネと一緒にサステナビリティについて考えよう
■実施日時:8月2日、3日
前半は会社概要やルミネのサステナビリティ活動を学びました。屋上緑化、LED照明の導入、衣料品回収とその循環サービス、カーボンフットプリントの可視化などの取組を通じて、衣料品の大量生産と大量廃棄という社会課題を知ることができました。後半はルミネ新宿で商業施設の管理運営業務を体験しました。また、回収した衣料品の端切れを使ったくるみボタン作成イベントでお客さま対応を行い、実践的な体験の機会となりました。
ルミネエスト新宿のサステナビリティ施策を学び、JR東日本の鉄道林の間伐材を活用したアロマオイルを使用しているスタッフ休憩室を訪問してその取組に触れました。また、廃棄されるコットン製品から作られたコットンペーパーを使用してペーパーフラワーを作成し、衣料品の循環を体験しました。最後に、体験を通じて得た知識をもとに、衣服に関する社会課題について多くの人に知ってもらうためのアイデアを企業へ提案しました。
企業・団体の感想:職業体験に主体的に参加し、こちらが伝える以上のことを体験を通して考え、自身の今後の行動にまで言及してくれた点に感銘を受けました。
「つなぐ・届ける」職業の体験
NTT株式会社
通信の歴史から最新テクノロジーまで!NTTってどんな会社?
■実施日時:8月19日、20日
1日目はNTT技術史料館を見学し、通信の歴史とNTTのこれまでの取組について理解を深めた後、NTTの研究員の方と一緒にイヤホンを使った簡易通話装置の組み立て工作体験を行いました。組み立て作業を進める中で参加者と研究員の方との交流も深まり、「NTT研究員の視点と考え方」を知る時間となりました。作業中、参加者から研究員の仕事や やりがいについての質問があがるなど、「研究とは何か?」について考える体験となりました。
2日目は、NTTの最新技術や機器について見学しました。研究員の方々が日々どんな実験や業務を行っているのかを知ることができ、興味深いお話の数々に、中高生からは多くの質問が出ていました。後半は、最新のテクノロジーを使って、どんな社会課題が解決できるかをテーマにディスカッションを行い、「NTTに解決してほしい社会課題」についてアイデアを出し合い、提案を発表しました。
参加者の感想/気づき:僕が今興味を持っている「音」と「航空宇宙」分野の研究をされているのをみて、その2ジャンルにすごく魅力を感じました。意外な研究をたくさんやっていることを知ってびっくりしました。
企業・団体の感想:中高生の皆さんの積極的な姿勢にふれ、また、社会の発展に対する研究者の役割や最新技術について理解を深めていただき、プログラムの運営メンバー一同、とてもうれしく思っています。
株式会社セールスフォース・ジャパン
未来を予測?データ分析を学び、セールスフォース社へ提言!
■実施日時:7月31日、8月1日
会社・事業概要説明の後、執務スペースや最上階の交流フロアなどを見学しながら、フレンドリーな社風について教えていただきました。次に、「データは意思決定のツール」という考え方から、データ活用とデータ可視化の手法やデータ分析ツールについて学びました。最後に、グループワークでツールを使ってデータ分析業務を体験し、データ分析により分かることについて社員の方と一緒にディスカッションしました。
データ分析に基づく提案を行うための提案作成手法とビジュアル化、お客様へ提案を行う営業業務を学びました。その後、「新宿区を住みたい区No.1に!」をテーマに区へ提案する想定で、ツールを用いたデータ分析とそのビジュアル化を行いました。参加者が主体的に考えながらグループワークを進め、各チームが異なる視点で気づきからアイデアを出し、必要なデータや表現方法など社員の方のサポートを受けながら提案書を完成させ、発表しました。
参加者の感想/気づき:皆さんが楽しそうに仕事をしていて、いいなと思った。データの強みやその活かし方を得ることができた。
企業・団体の感想:学生の皆様の発想にとても感銘を受け刺激になりました。
地域課題解決のためのAI体験
■実施日時:8月25日、26日
職場見学ツアーを行った後、AIの仕組みや活用方法について説明を受け、取扱う際には、はっきりとリクエストする、情報を批判的に捉える姿勢、個人情報の取扱いに注意すること等が大切であると学びました。その後、課題を解決するためにAIができること、役立つことを整理し、マウス操作で実際にAIエージェントを作る体験をしました。AIを使用した経験がある中高生も多い中、「仕事としてどう活用していくか」などのイメージが膨らむプログラムでした。
最初に実際にAIを操作してみて、質問に対する回答の調整をする体験をしました。AIを用いてどんなサービスが作れるかというテーマについて、3つのチームに分かれてディスカッションをしました。結果、「観光プランの案内」や、朝起きれないという困りごとに対する「レム睡眠ノンレム睡眠を感知して目覚めを促す」というアイデアについて発表を行い、AIを活用した提案の体験ができました。
参加者の感想/気づき:AIを使った業務にはまだまだ改善の余地があるので、将来性があると感じた。
企業・団体の感想:非常に意欲の高い学生ばかりで、こちらのコンテンツが不足していたと感じるほどでした。
東急バス株式会社
交通インフラを支えるバス会社に潜入体験
■実施日時:8月20日、21日
1日目は、会社と事業内容の説明の後、バス運転士、運行管理者、整備士の業務を体験しました。運転士体験では、実物の運転席での機器の解説やドアの開閉操作のほか、実演走行に同乗させていただきました。運行管理者体験では、運転士のシフト管理について教えていただき、運転士が乗車前後に行う点呼業務をシミュレーションで体験。整備士体験では、タイヤやエンジンオイルなどの点検のほか、バスをジャッキアップして車体の裏側を見たり、バスを洗車機にかけるのを車内から見学したりと、一日を通じて貴重な体験が盛りだくさんでした。
1日目に業務体験をした3職種の若手社員の方との交流会を行い、中高生から多くの積極的な質問がありました。その後、「バス会社で働く理由、働き甲斐が盛り込まれた求人票」を作るワークを行って発表しました。最後の振り返りでは、「初めて座った運転席がバスだったので感動した」といった声があがりました。
参加者の感想/気づき:自分が知らなかったバス会社の楽しさや魅力、やりがいを見つけることができました。
企業・団体の感想:中高生の斬新なアイデアに驚かされ、今後の業務改善のきっかけとなった。
東京都中央卸売市場
中央卸売市場(豊洲市場)の業務体験
■実施日時:8月22日、23日
最初に世界最大級の豊洲市場の役割と仕組み、機能について説明を受けました。その後、マグロ等の卸売場、水産仲卸売場、ドックシェルターなど閉鎖型の施設内を見学し、活魚が泳ぐ水槽で実際に水温の違いを体感するなど、市場の品質・衛生管理システムについて学びました。その後、「ターレ」と呼ばれるフォークリフトで荷物が運ばれる様子を見学したあとに、水産物の積み付けの積荷検品作業を体験しました。
2日目は、隣接する商業施設「豊洲千客万来」を見学しながら施設の説明を受けた後に、青果棟を見学し、全国各地から野菜や果物が一年を通して届けられる仕組みについて学びました。次に、青果物の卸売業者の仕事についての説明を受け、「バイヤーへの商品のプレゼン」をテーマにグループワークを行いました。3種類のぶどうを味、香り、見た目から比較して1種類を選択し、特徴やキャッチコピーなど商品の魅力をまとめて発表しました。
参加者の感想/気づき:皆さんがやりがいを持って仕事をされているところに魅力を感じた。
温度管理されていることや、フォークリフトの使い方など、細かい工夫を知れて面白かったです。
企業・団体の感想:実際の市場業者に協力をいただき現場のリアルな業務体験を実施することができた。
株式会社はとバス
観光バスを支える人達のお仕事を体験するプログラム - 観光バスを楽しく走らせる!
■実施日時:8月13日、14日
会社概要の説明を受けた後、大型バスの整備工場を見学しました。また、出発前の運転士の健康チェックや、車両点検を体験、安全運行のために実施している取組を学びました。次に、2階建てオープンバスで会社周辺をミニドライブ。爽快な風をうけながらガイドの案内を楽しみました。最後は、バス車内でガイドの業務を学んだ後、滑舌訓練を行い、一人ずつマイクを持って、コース出発の挨拶や観光地の案内を行いました。
バスツアーの作り方について学んだ後、「閑散期の集客プラン」を企画するため、グループに分かれ出発地やターゲット層、テーマやコース設定についてディスカッションしました。そして、「お酒を飲みながら回る伊豆・湘南めぐり旅」と「ファミリー層とファン層を対象、アニメキャラクターと行く日帰りツアー」をプランとして発表しました。最後に座談会では、ツアーでの出来事、はとバスならではの工夫、働きがいなど、社員とお話ししました。
参加者の感想/気づき:当たり前だと思っていた、バスの車体や車内が整っていることや、いつでも魅力的なツアーに参加できることは、当たり前ではないということや、見えない部分で、安全・安心で楽しいツアーを行うための業務や、工夫があることに気づきました。
企業・団体の感想:参加者が初対面同士ということで、意見が活発に出ないかと心配したが、しっかりとコミュニケーションがとれていました。
パルシステム生活協同組合連合会
物流×ITおしごと体験&食品ロスを考えよう
■実施日時:8月4日、5日
団体概要や事業内容、協同組合について学んだ後、パルシステムの物流センターで実際に使用されている仕分け機を使って商品ピッキング作業を体験しました。注文された商品を正確にピックアップしてカートに入れ、機器のボタンを押して次に進める、という一連の作業を迅速かつ効率的に行うためのノウハウについて説明を受けながら作業を行いました。また、グループに分かれてピッキングタイムレースを行い、大変盛り上がりました。
2日目は、日本の食品ロスを学ぶことから始まりました。年間464万トンもの食べ物が廃棄される現実に参加者は驚き、パルシステムのフードロス削減の活動に聞き入っていました。その後、「身のまわりでどんな社会課題を解決したいか?」をテーマにグループでディスカッションし、「ゴミのポイ捨て問題」には地面をカワイイ絵柄にして「禁止」ではなく捨てないよう「誘導」する、といった提案があるなど活発な議論が行われました。
参加者の感想/気づき:みんなが知ってる仕事以外にも地球環境への貢献などもしていて驚いた。
働くということはお金を稼ぐだけでなく、社会と繋がる場所になるのだなと思った。
企業・団体の感想:私どももさまざまな気付きを得ることができました。
参加いただいた生徒からも積極的な課題意識を聞けました。
LINEヤフー株式会社
『ビッグデータを使って花火大会を観察しよう』LINEヤフーの職業体験~データ分析からサービス企画まで~
■実施日時:7月29日、30日
会社概要とデータアナリストやサービス企画の業務について説明を受けた後、PCのツールを使ってビッグデータ分析業務を体験しました。この夏に開催された隅田川花火大会に関する検索データと位置情報データを、アナリストからアドバイスを受けながら時間や関連ワード等で分析しました。その後はグループに分かれ、発見や気づき等をホワイトボードに書き出して共有し、推測やひらめき等を追加しながら意見交換しました。
1日目に分析したデータを基に、隅田川花火大会をアップデートする具体的なサービスアイデアをグループごとにまとめました。最後の発表では、「2泊3日の花火大会&東京観光ツアー」「人の流れを分散させつつ中高生が楽しめる花火大会」「花火鑑賞とプロポーズを組み合わせたHANABI婚」という3つの企画を提案しました。データから人の動きが見えてくる面白さやデータ活用の可能性を実感できる体験となりました。
参加者の感想/気づき:職業体験に参加して、企業の新たな視点を学ぶことができた。
企業・団体の感想:中高生の柔軟な発想に刺激を受けた。
「もてなす」職業の体験
Sustainable Food Asia株式会社
未来をつくる"食”の仕事体験!~期間限定メニューを考えよう!採用されるかも?~
■実施日時:8月28日、29日
会社の取組のお話を聞いた後、Sustainable Food Museumの展示を見学し、サステナブルフードに関する様々な製品等について解説をいただきました。玉ねぎの皮から作られた調味料や、コーヒーかすから生まれたスニーカーまで、多様で豊かなサステナブルフード製品に参加者は興味津々でした。併設するカフェの運営体験では、注文を受け、ドリンクをつくり、お客様への配膳に挑戦しました。お客様へ提供する際の商品の説明の仕方など、お店の方から具体的なアドバイスをいただきました。
2日目は、ベトナムの「バインミー」に合わせるソースの開発を行いました。お店の客層からターゲットを考えるところから始めて、色々な調味料の調合と味の確認を重ねて完成させ、社員の方へプレゼンしました。なんと今回開発したソースが期間限定でメニューに採用されることになり、中高生は自分たちの仕事が形になる喜びを体験できました。
参加者の感想/気づき:サステナブルフードの専門的な面だけではなく、一般の人にも知って貰えるような取組で、やりがいを感じました。
企業・団体の感想:学校教育と何か連携できれば、職業体験だけで終わらない学校の学び→人生選択になりそうだと思いました。
株式会社ホスピタリティオペレーションズ(ホテルエミシア東京立川)
ホテルの舞台裏でリアルなホスピタリティ体験と企画提案
■実施日時:8月6日、7日
最初にホテル内を見学し、複数のタイプの客室や大小さまざまな宴会場、チャペル、スカイレストランなど、詳しく説明していただきました。次に、ホテルの地域社会での役割についてお話を聞いた後、テーブルマナーの基礎知識をクイズ形式で学びました。最後に宴会場のテーブルセッティングの体験では、役割分担をして協力しながら1つのテーブルを完成させるという、ホテルならではの仕事を体験しました。
2日目は、「ホテルをより多くの方に利用してもらうにはどうしたらよいか」「未来のホテルにあったらいいもの」について中高生がディスカッションしました。社員の方からホテルと周辺地域との状況などのお話を聞きながらアイデアを出し合い、発表しました。その後、1日目に続く業務体験では、一度に多くのお皿やグラスを運ぶための持ち方を教わりました。ホテルを利用するだけでは見えにくい、ホテルで働く方々の努力や技術を肌で感じる体験となりました。
参加者の感想/気づき:人を笑顔にする仕事に魅力を感じた。
企業・団体の感想:ディスカッションで多様な意見や提案をいただき、その考え方に感銘を受けました。
