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東京都

  • 子供の社会参画の機会創出
  • 子供を大切にする気運醸成

掲載日:2023年3月14日

株式会社バリューズフュージョン

小中学生が主役!社会課題解決に向けたプレゼン大会を通じて、子供たちの夢やアイデアの具現化を後押し

株式会社バリューズフュージョンでは、社会課題の解決に向けて「子供と社会の出会い」をサポートする多彩な取組を実施しています。今回は小中学生対象のプレゼンテーション大会である「スタートアップJr.アワード」に焦点を当て、取組内容や今後のビジョンについて、株式会社バリューズフュージョン 執行役員の長竹直哉さんにお話を伺いました。

執行役員 長竹直哉さん

『子どもと社会の出会いを創る。』をミッションに、子供たちが社会に参画できる機会を提供

―現在実施している子供向けの取組はどのような内容でしょうか。

株式会社バリューズフュージョン 長竹直哉さん(以下、長竹):いくつかの取組がありますが、年に一度、「スタートアップJr.アワード」という小・中学生を対象とした社会課題解決のアイデアを競うプレゼンテーション大会を開催しています。
具体的には、一次審査の書類選考・二次審査のプレゼン動画選考によって「小学生部門」と「中学生部門」におけるファイナリストを選出し、決勝大会では各界から招いた著名なビジネスパーソンの審査員を前にプレゼンテーションを行ってもらい、文部科学大臣賞・優秀賞・特別賞を1組ずつ決定します。アイデアの着想力や独創性はもちろん、プレゼンテーションの構成や表現力、訴求力も含めて総合的に評価しています。
例年、「ソーシャルイノベーション」をメインテーマとして掲げており、エントリーが多いのは環境絡みの内容で、食料廃棄ロスや海洋環境問題といった課題に関するプレゼンテーションを行う子供が多い印象ですが、独自の課題を見つけ出し問題提起する子供もいます。発表の形式としては、PowerPointなどのプレゼンテーションツールを用いて、画像やグラフを駆使しながら自身の主張を表現するケースが多く見られます。なお、参加費は無料で、個人はもちろん学校などのチーム単位でエントリーしていただくことも可能です。小学生部門では個人の参加がほとんどですが、中学生部門では2~3割ほどがチームで参加されています。

―この取組を始めた背景、理由、きっかけについてお伺いさせてください。

長竹:社会全体や教育現場における「SDGsの普及」がきっかけです。
バリューズフュージョンは『子どもと社会の出会いを創る。』をミッションに掲げ、子供へのキャリア教育や探究学習と企業のSDGsやESGを結びつける事業を通して、社会課題の解決を目指すことを目的として2019年に創業しました。ちょうどその頃から小・中学校においてもSDGsに関する教育やプレゼンテーション教育を強化する流れが見られるようになりました。そこで、社会課題解決をテーマとしたプレゼン大会を開催し、子供たちに「社会課題への意識を高めてもらいつつ、自らの主張を社会に発信したり、社会に参画できる機会を提供したい」という趣旨から2019年に第1回大会の開催に踏み切りました。
初年度は立ち上げということもあり、エントリー数は限定的なものでしたが、2020年度は138名、2021年度は1,288名と年々増加し、2022年度においては1,441名のエントリーがありました。今では小中学生対象の社会課題解決のプレゼンテーション大会として、国内最大規模に成長、文部科学省主催の令和3年度「青少年の体験活動推進企業表彰」にて優秀企業賞を受賞するなど多方面から注目していただいています。

「スタートアップJr.アワード2022」決勝大会の様子

大切にしているのは「イベントの魅力づくり」。「スタートアップJr.アワード」を通して子供たちに本格的な体験機会を提供し続けたい

―今や国内最大規模のプレゼンテーション大会として注目を集めていますが、取組としての特徴やアピールポイントはどのような点にありますか。

長竹:「スタートアップJr.アワード」は、規模だけでなく質の面においても、国内トップレベルのプレゼンテーション大会という自負があります。特徴的といえる点が、決勝大会の環境です。2021年より、ファイナリストの子供たちには日本経済の中心である東京証券取引所・東証Arrowsを舞台にプレゼンテーションを披露してもらっています。
また、決勝大会には各界で活躍しているビジネスパーソンや起業家を審査員としてお招きしていることも大きな特徴です。たとえば2022年度大会においてはプレゼンテーション協会の代表理事の方をはじめ、日本国際博覧会協会職員の方やビジネス系メディア企業のCEO、大手コンピューター会社の本部長、教育評論家といった5名をお迎えします。多彩かつ著名な審査員を前にして行う登壇型のプレゼンテーションは、子供たちにとって大変有意義な経験になると思います。

―具体的にイベントを実施していくか検討する中で、大切にしていたこと、重視したことは何かありますか。

長竹:特に大事にしている点は、イベントの魅力づくりです。自ら社会課題を発見し、その解決策を考えて資料を作成し、大きな舞台で大人たちを前にプレゼンテーションを行う一連の機会は、子供たちに日常では得難い成功体験や教育体験をもたらします。弊社では「そのような大きなチャレンジに挑む子供たちの気持を尊重し、スペシャルなイベントとしてふさわしい環境を用意したい」という想いを発案当初から掲げており、全体的なブランディングや参加者へのホスピタリティも含めてアワードの価値や魅力づくりに尽力してきました。

近年の「サステナビリティへの取組推進」が追い風となり、今や国内トップレベルのプレゼンテーション大会に

―取組を始めるまで、もしくは始めてから、どんなハードルや苦労にぶつかりましたか。

長竹:スタートアップ企業であることから認知度の点はもちろんのこと、当時は小学生までも対象としたプレゼンテーション大会自体がほとんどなく、すべてが手探りの状態でした。しかし、近年におけるサステナビリティへの取組推進を背景に、「小中学生対象の社会課題解決を目的としたプレゼンテーション大会」という大会の趣旨に注目・賛同いただける企業や学校が増え、現在の開催規模に拡大することができ、大変うれしく感じています。

「スタートアップJr.アワード2022」表彰式の様子

参加者の達成感や喜びがスタッフのモチベーションとなり、次回大会への糧になる

―実際に取組に参加した子供から、どのような感想や意見が寄せられていますか。

長竹:以前、大賞を受賞した子供にインタビューした際には、大賞を受賞したことで、様々な方との繋がりが増えたと語っていました。その子供は、当然ながら本来的な資質は元からあったと思いますが、このアワードの受賞を一つのきっかけとして、多くのメディアに取り上げていただくようになり、今では中学生起業家として大活躍しています。
保護者や学校からは、「こういったプレゼンテーション大会を待っていた」「会場や審査員に特別感があり、参加しがいがある」といった声をいただいており、スタッフ一同励みにしています。

「子供と企業のマッチング」を通して、子供たちの夢や希望の具現化をサポートしたい

―現在実施されている取組をさらに改良、拡大していく等、今後の展望やビジョンをお伺いさせていただけますか。

長竹:単なるプレゼンテーション大会で終わらせるのではなく、そこから先の広がりにも注力していきたいと考えています。例えば、子供のアイデアと企業の SDGs活動のマッチングや、アイデアを将来的に起業に結びつけたいと考えている子供たちへのサポートなどです。プレゼンテーションを通じて発信してくれた子供たちの夢や希望を具現化する仕組みをつくることが一つの目標です。
実際に子供たちのアイデアを具現化した例として、海洋発電をテーマにプレゼンテーションを行った群馬県在住の子供の事例が挙げられます。大会後にその子供と、ある商船会社を引き合わせたところ、当人が進行役となり、船や海の魅力を同年代の子供たちに向けて発信するオンラインイベントの開催が実現しました。それがきっかけとなり、現在は全国からの応募で選出された9名の小中学生が企業アンバサダーとして就任し、様々な活動をしていくことになりました。こういった展開になったことに本人はもちろん保護者もとても喜んでおり、私たちも『子どもと社会の出会いを創る。』というミッションの推進につながり、うれしく感じています。
今後も、魅力的な内容のプレゼンテーションがあれば子供と企業の橋渡しを行い、子供ならではの独創的なアイデアを起点とした企業活動の活性化、ひいては豊かな社会づくりに貢献できればと考えています。

―そのほかに、現在行なっている取組等があれば教えていただけますでしょうか。

長竹:2022年から開始した取組として、多くの企業・団体様にご参加いただき、子供たちに自社事業の紹介やSDGsへの取組を知ってもらうイベント「職業体験EXPO」があります。子供のうちから社会には様々な業種や企業があり、実際にどのようなことを行なっているのか、実際に見たり考えたりする機会を提供することで、豊かな職業観が育まれるきっかけにしたいと考えています。一方で企業・団体様側にとっては、このイベントにご参加いただくこと自体がSDGs活動の一環となります。昨年度は宇宙、ITテクノロジー、金融、保険、建設、化学など13の企業・団体様にご参加いただきました。今年度はさらに多くのご参加をいただこうと考えています。

「職業体験EXPO 2022」後援:経済産業省 文部科学省 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会にて開催

子供と社会を繋げる取組を通じて、サステナブルな社会の実現を目指す

―最後に、子供たちや、ほかの企業・団体のみなさまへのメッセージをお願いいたします。

長竹:子供たちには、表面化していないものも含めて世の中には様々な社会課題があるという事実と、それを見つけ出し解決するためのアプローチにさらに関心を持っていただきたいと思います。
また、企業・団体のみなさまには、『子どもと社会の出会いを創る』というミッションにご賛同いただけて、CSR、SDGs、ESG活動の一環として、スタートアップJr.アワード、職業体験EXPOをはじめとする弊社事業への参加をご検討いただける場合はぜひお気軽にご連絡ください。

―素敵なメッセージをいただき、ありがとうございました!

子供と社会の出会いを創出する事業を通して、「社会課題の解決」や「子供と企業を結ぶ架け橋になること」を目指す。そんなバリューズフュージョンの取組は、子供の社会体験やサステナビリティを推進する意義のある活動です。

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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