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東京都

中学生リポーター取材記事

  • 子供の成長応援

掲載日:2024年11月27日

株式会社ポプラ社

本を読む楽しさを伝え、子供たちを笑顔に!

「かいけつゾロリ」シリーズなどの児童書のほか、小説やエッセイなどの一般書籍を出版している株式会社ポプラ社。赤ちゃんのころから絵本と触れ合う「のびのび読み」や、子育てファミリーコンサートなど、子育てが楽しくなるような取組を続けています。今回、中学生リポーターの石榑まいさん、田中陽翔さん、古村紗雪さんが品川区にある「株式会社ポプラ社 本社」を訪れ、絵本の制作現場や、「おにのこ にこちゃん」と育業応援プロジェクトのコラボレーションについて取材しました。

※以下、文章は中学生リポーターが執筆しています。

ポプラ社で編集者さんに聞いた!一冊の本ができるまで

私たちは株式会社ポプラ社を訪問して、絵本の制作過程について社員の方々にお話を聞きました。

【中学生リポーターの古村紗雪さん(左)、田中陽翔さん(中央)、石榑まいさん(右)】

ポプラ社の児童書『じごく小学校』の原稿を直していた編集者さんは、一巻で登場した「いたずらペン」という道具が二巻でどのようにストーリーと関わってくるのかについて、作者の方とアイデアを出し合っていました。このように、編集者さんは読む人が面白いと思えるように何回も原稿を直すのだそうです。お話を聞いて、一冊の本を作るのは大変なことなんだと実感しました。

【ずらっと並んだポプラ社の書籍に驚き】

ミニカーの本を作るために”ラフ”を考えている編集者さんにもお話を聞きました。ミニカーをどこに配置してジオラマを撮影するかについて、ボールペンで簡単なイラストを描いて共有していました。言葉だけで伝えるより、簡単なイラストがあった方が伝わりやすいとのことです。ラフというものを初めて見て、良い体験になったと思います。

今回、絵本の制作現場を見学させていただいて、本を一冊作るのにも、たくさんの方々が携わっていることを知りました。営業部では、妊娠中の社員さんにもお話を伺ったのですが、妊婦の方でも無理なく働ける環境が整っていて素敵だなと思いました。 他にも、日本の本が海外で出版されるまでの流れや、お笑い芸人の方の本の企画を立てた理由などについての話も聞きました。私たちが知っている日本の児童書や絵本が海外で出版されているのを知ってとても興味を持ったので、読んでみたいと思いました。

(文・古村 沙雪)

【読んだことのある作品の展示に興味津々】

「おにのこ にこちゃん」とのコラボで広げる子育て応援の輪

ポプラ社の社内見学のあとは、育業応援プロジェクトとのコラボレーションについてお話を伺いました。

――こどもスマイルムーブメントに参画したきっかけは何ですか?

ポプラ社とこどもスマイルムーブメントの目指していることが同じだと考えたからです。少子化が進む現在では、子供たちだけでなく子育てをしている人や周りの大人などにも本を届けることが、子供のことを考えるきっかけになって、子供を大切にする社会になっていくと思っています。

――ポプラ社では、東京都の育業応援プロジェクトと「おにのこ にこちゃん」(以下、にこちゃん)という絵本がコラボレーションしているとのことですが、原さんがにこちゃんを書こうとしたきっかけは何ですか?

ポプラ社で長く赤ちゃん絵本として出していくキャラが募集されていて、テーマが動物でした。動物を書くことが苦手だったこと、ちょうどイヤイヤ期だった娘のあばれっぷりが、まるで鬼のようだ!と思ったので、おにの子のにこちゃんを書きました。

――にこちゃんの設定でこだわった点は何ですか?

誰もがうちの子みたいと思えるように、男の子にも女の子にも見えるようにしました。

【「おにのこ にこちゃん」のラフ画】

――「おにのこ にこちゃん」を通じて、どんな社会になるといいなと思いますか?

子育てはとても大変で、孤独や不安を抱えてしまうこともあります。そんな子育ての大変さを、「おにのこ にこちゃん」の絵本やX(旧Twitter)連載の4コママンガを通して、知ってもらいたいです。そして、イヤイヤ期でバスの中などで泣き出してしまう子がいても「ああ、あの子はにこちゃんの時期なんだね。」とあたたかく見守ってほしいです。

――ポプラ社は、児童書を手掛けているとお聞きしたのですが、中高生は今の時代、スマホのほうが本よりもよく使っていると思います。中高生に、スマホよりも本に関心を持ってもらうために工夫していることは何ですか?

中高生は、短い動画などに慣れていてぱっとみて情報を得るのが早いと思います。ですので、文章を短くしたり、絵で伝えたりして、ストーリーが簡単に伝わるようにしています。また、スマホでは得られないような情報を入れて、本を読んでよかったと思えるように工夫しています。

――こどもスマイルムーブメントに期待することは何ですか?

もっと知られるとよいと思います。こどもスマイルムーブメントは、多くの人を笑顔にするというすばらしい取組だと思うので、たくさんの方にそれを知ってもらいたいです。

――記事を読む方に一言お願いします。

ポプラ社では、赤ちゃんから大人まで幅広い世代の方が読める本を出版しています。本を読むことで、豊かな気持ちになり、人を思いやることができると思います。人を思いやることが、子育てや社会のいろいろな人を応援することに繋がっていき、お互いを尊重して思いやれるあたたかい社会になっていくのではないでしょうか。

――ありがとうございました!

(文・石榑まい)

「思いやりの心」が育つポプラ社の本

今回の取材で、ポプラ社の本を作る仕事や、育業応援プロジェクトとのコラボレーションについて知ることができました。

本はたくさんの人の協力や、努力の結晶で出来ているんだなと思いました。作者の方が文を考え、担当の人と話し合いをしながら文を変えていき、文を決める。そして、絵を描く人と話し合いをし、絵が決まる。そのように、一冊の本に何人もの努力があるんだと学ぶことができました。いろいろな人の苦労や努力が実になってようやく一冊ができているんだと私は思います。

また、イヤイヤ期真っ最中のにこちゃんが主人公の「おにのこ にこちゃん」とのコラボには、「ああ、あの子はにこちゃんの時期なんだね。」とあたたかく見守ってほしい、という想いがあることを知りました。

【育業応援プロジェクトとのコラボレーションで生まれた絵本に思わず笑顔】

本屋に行き、本を手に取ると、たくさんの人たちの努力や苦労が手を伝い、心に伝わっていく気がします。それが「思いやりの心」となり、子供や子育てをしている人の笑顔に繋がっていくことで、こどもスマイルムーブメントがもっと広がっていくと思います。 ポプラ社に取材に行き、本の大事さ、大切さがもっとわかるようになりました。これからはもっと深く本を読み進めたいです。

(文・田中 陽翔)

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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