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東京都

中学生リポーター取材記事

  • 子供の成長応援

掲載日:2024年11月27日

一般社団法人ルーデンスジャパン

子供たちが自ら考えルールを決める!遊びから自主性を育むプログラム

運動遊びやスポーツの普及に関わる人材育成等の事業を行う一般社団法人ルーデンスジャパン。すべての人が、健康で豊かな未来を切り拓いていける社会と、健全な環境づくりを目的として活動しています。今回、中学生リポーターの吉良 豫風さん、森田 琉愛さんが目黒区にある「平町児童館」が行う「JUMP-JAM(ジャンジャン)」について取材をしました。

※以下、文章は中学生リポーターが執筆しています。

じゃんけんを使わない新たなチーム分けの方法に驚き

今回私は「JUMP-JAM」を体験しました。

【中学生リポーターの森田 琉愛さん(左)、吉良 豫風さん(右)】

最初の遊びは、「アヒル落とし」。手の甲に乗せた自分のアヒルを落とさないようにしながら相手のアヒルを落とし、最後まで落とされなかった人が勝ち、という遊びでした。途中で自分のアヒルを落とされて悔しがっている子もいましたが、リタイアしてしまった子のために新しくルールを追加し、もう一度参加できるように工夫されていました。

途中で遊びに参加できなくなってしまうと悲しいので、簡単な条件をクリアすることで再び参加できるというルールはとても面白く、みんなが最後まで楽しむことができて素敵だなと思いました。

続いての「ダッシュダッシュ」は四つのチームに分け、相手のチームからアヒルを一人一羽ずつ奪っていく、という遊びでした。各チームで話し合い、一番近いところからたくさん取る、速く走れる人は遠いところからも取る、など作戦を立てていました。一度失敗してしまったときには作戦をもう一度立て直して、今度は違う方法を試してみようと話し合う姿も楽しそうでした。

【児童館に集まった小学生たちとチーム分け】

いくつかの遊びに参加しましたが、特にチームに分かれて遊ぶときのチーム分けの仕方はとても印象に残りました。初めに、一直線上に全員が並び「せーの」という掛け声で自分の好きな方向に跳びます。そして人数が合わなかったチームは少し人数を調整する、という方法でした。じゃんけんなどを使わずにチームを分けるという方法は見たことがなかったので驚きました。すぐ、簡単に分けることができ、みんなも遊ぶ時間が増えて嬉しそうでした。遊びの中にも子供たちのアイデアが詰まっていました。

(文・森田 琉愛)

運動を通して心も体も健やかに成長してほしい

今回は、ルーデンスジャパンの山田さんと「JUMP-JAM」を実施している目黒区平町児童館の志田館長に取組について伺いました。

――こどもスマイルムーブメントへ参画したきっかけは何ですか?

一般社団法人ルーデンスジャパン 山田さん(以下、山田):私が子供の頃、何かに挑戦するとき支えてくれる大人が周りにいて、いろいろな人の優しさに触れてきました。そういった経験が、こどもスマイルムーブメントが目指す「子供を大切にする社会」に通ずると思い、自分も子供たちの笑顔が広がっていくような活動ができるようにと思って参画しました。

――「JUMP-JAM」はどんなプログラムですか?

山田:山田:JUMP-JAMは、児童健全育成推進財団とナイキが日本の子供の運動不足に着目し、共同開発した、スポーツと自由な遊びを融合させた新しい運動遊びプログラムです。ルーデンスジャパンは、協力パートナーとしてこのプロジェクトの企画・運営に携わっています。

【「JUMP-JAM」に込められた想いについてインタビュー】

――「JUMP-JAM」はどのような目的で行っていますか。

志田館長 (以下、志田):「また遊びたいな」「また体を動かしたいな」と思ってもらうことが一番の目的です。

――スポーツを楽しいと感じることでどのような変化がありますか。

志田:スポーツというより遊びと捉えてほしいです。遊びだと、ルールをどんどん広げられるので積極的に子供たちが遊べます。体をたくさん動かすことによって、健康的な生活を送ることができるのです。

【平町児童館の志田館長(左)とルーデンスジャパンの山田さん(右)】

――「JUMP-JAM」を行うときに意識していることはありますか。

志田:大人が口を出さずに、子供自身が考え、遊びを決めていくことです。また、高学年の子が中心となることで、低学年の子が自発的に考えて活動する姿に憧れ、「自分もこうなってみたい」と思うことが大事だと思います。

――こどもスマイルムーブメントが「こうなったらいいな」など期待していることを教えてください。

山田:子供たちの健やかな成長の支援や地域社会の連携や情報発信、教育の充実などすごくポジティブな要素がたくさんあるので、一緒に子供の笑顔の輪を広げていきたいです。

――記事を読む人たちへメッセージをお願いいたします。

山田:ぜひ、この記事を読んだ子供たちには今度は取材をする側にまわりながら、こどもスマイルムーブメントに参画している企業・団体同士が繋がって活動していく様子や、子供たちの笑顔の輪を東京都内に広めていってもらいたいと思います。

――ありがとうございました!

(文・加藤 遼太朗)

ルール変更する柔軟さや他者への思いやりに感動

今回僕は「JUMP -JAM」に参加しましたが、実際に遊んでみると思ったより難しいと感じました。例えば「アヒル落とし」では、自分のアヒルを落とさないようにするだけでかなり神経を使うのに、相手のアヒルも落とさないといけないというのはなかなか大変でした。アヒルを落としてしまった子も最後まで楽しめるように、10秒間その場でアヒルを乗せ続けたら復活しても良いというルールが追加されました。みんなが楽しめる環境を小学生が自分たちで作っていることに感心しました。

次に体験した「ダッシュダッシュ」でも、小学生が自分たちで作戦を考えていました。一番感動したのは、走るのが苦手な子も敬遠せずに一緒に楽しく遊んでいたところです。運動が得意な子も苦手な子も同じ「遊び」を一生懸命に楽しんでいて、その中に「思いやり」の気持ちも感じることができました。

【相手の陣地にあるアヒルを取りにいく遊び「ダッシュ ダッシュ」】

「JUMP-JAM」は小学校高学年が中心となり、自分たちでゲームを決めて遊ぶこともできるプログラムだと感じました。このプロジェクトでは、子供たちの自主性が育まれると思いました。大人の力を借りずに自分たちでゲームを考え、年下の子供たちをリードして遊ぶことは、自分で考える力を鍛えられるのでとても良いプログラムだと感じます。この活動がどんどん広まってほしいなと思いました。

(文・吉良 豫風)

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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