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東京都

  • 子供の成長応援

掲載日:2024年3月13日

株式会社biima

最新の教育サービスで、子供の未来に幸せを増やしたい

子供向けスポーツスクールの運営を始め、保育園の運営、スポーツ玩具の開発などを手掛ける株式会社biima(ビーマ)。「遊び」と「学び」を融合させた最新の 教育サービスによって、世界中に「夢・学び・喜び・幸せ」を提供できる サービスを創り出すことをミッションとして活動しています。詳しい活動の内容や、大切にしている方針について、同社でプログラム開発を担当している山崎 隼暉やまざき しゅんきさんにお話を伺いました。

株式会社biima 山崎 隼暉さん

教育のプロとしてアドバイスする立場から参画へ

―こどもスマイルムーブメントに参画されたきっかけを教えてください。

株式会社biima 山崎さん (以下、山崎): 弊社は2021年から東京都の官民連携アドバイザーに任命いただき、教育に関する情報提供などをしていました。その中でこどもスマイルムーブメントを知り、行動指針に共感して、参画させていただくことになりました。こどもスマイルムーブメントでも、官民推進チームの一員として定期的に議論に参加しています。

―こどもスマイルムーブメントに参画してから変化はありましたか?

山崎:東京都をはじめ、様々な自治体との関わりが増えましたね。

最新の教育法に基づいた「asobi(遊び)」×「manabi(学び)」の教育サービスを

―スポーツスクールのお話がありましたが、現在実施している子ども向け の取組内容について教えてください。

山崎:全国各地で展開している子供子ども向けスポーツスクール『biima sports』を主軸として、そのプログラムを取り入れた総合スポーツ保育園『biima school (ビーマ・スクール)』、ダンススクール『biima Dance(ビーマ・ダンス)』を運営しています。また、遊びながらバランス能力を高めるスポーツ玩具『Play SPOTo』の開発・販売も行っています。どの取組も広瀬統一教授・前橋明教授(早稲田大学)との共同開発によって最新の教育法を取り入れ、子供たちが将来にわたって活躍できる力を身につけられることを目指した内容にしています。
また、子供に向けた取組以外にも、学校の先生や親御さんなど大人向けの研修やイベントもたくさん行っております。

―様々な事業を展開されているのですね! 取組を始められたきっかけはどんなことだったのですか?

山崎:株式会社biimaは、遊びと学びを融合させた教育サービスを提供するベンチャー企業として、2016年に設立しました。創業者である代表がスポーツ科学を研究しており、最新の教育を通して幸せな 子供たちを増やしたいという想いから事業を起こしたのが始まりです。

―最新の教育とのことですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか? 主軸である『biima sports』を例に教えてください。

山崎:一番の特徴は、複数のスポーツを実施する総合スポーツプログラムを行っていることです。 一般的なスポーツの習い事は一つの種目に取り組みますが、3歳〜10歳までの年代は、特定のスポーツよりも様々なスポーツを総合的に実施した方が運動能力が高まりやすいという研究結果が出ています。これを受け、『biima sports』では最新のスポーツ科学に基づき年間7種目のスポーツを実施するプログラムを作成しています。
また、最新の幼児教育学を取り入れて、非認知能力を高めるプログラムを設けていることも大きな特徴です。チームで課題をクリアするプロジェクトラーニング型の活動を通して、ゲームのように遊びながら、問題解決・意思決定・コミュニケーションなど の能力を高めることを目指しています。

―非認知能力を高める「プロジェクトラーニング型の活動」というのは、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

山崎:たとえば、「絵の伝言ゲーム」というプログラムがあります。3人チームになり、1人は先生から出されたお題の絵を見にいき、残りの2人に絵の内容を言葉やジェスチャーを通じて伝えます。その2人が聞いた内容を絵に描き、お題の絵とどれだけ近いものができるかを競います。
この活動では、絵の内容を言葉で聞き取る際に「紙のどのあたりにあった?」「数は?」「大きさは?」など活発なコミュニケーションが生まれ、相互に伝達する能力が鍛えられるほか、失敗した時は次にどうすれば成功するかを考えて作戦を立てることで、問題解決能力も身につきます。このように楽しみながら能力を高められる活動をたくさん取り入れています。

―ゲーム感覚で能力を高められるプログラムは魅力的ですね! 大学の教授と共同開発をされているとのことですが、どのようにプログラムを作っているのでしょうか?

山崎:毎月、弊社でミーティングを行い、活動の内容や指導方法を議論しています。大学から一方的に教えていただくのではなく、当方からも 指導者の立場で子供たちの課題を共有し、それを解決する方法を話し合っています。
たとえば、「テニスラケットを正しく振ることができずボールを上手く飛ばせない子がいる」という状況でしたら、実際の動画を見せながら具体的な解決プログラムを一緒に考えるなど、非常に細かいところまで、理論に基づいた指導ができるように考えています。

―そのミーティングの内容は、どのようにして全国の教室へ伝達しているのでしょうか?

山崎:毎回、指導動画を撮影するとともに、10ページ以上の解説資料を作成して、全国の指導者に展開しています。また、過去に実施したプログラムも改めてブラッシュアップしています。教室によって指導の質に差が出ないよう、指導者への育成や情報共有には非常に力を入れています。

―どの教室へ通っても質が担保されているのは嬉しいですね。大人向けの研修・イベントも行われているとのことでしたが、『biima sports』の指導者育成がそこにも繋がっているのでしょうか?

山崎:はい、その通りです。『biima sports』での指導者育成プログラムや、子供たち向けの非認知能力を高めるノウハウを、学校の先生や企業・親御さん向けの研修やイベントにも活用しています。
私たちの願いの一つに「より多くの子供たちに最新の教育を届けたい」というものがありますので、子供たちへ直接アプローチするだけでなく、子供たちに教える立場の大人向けの研修やイベントにも注力しているのです。

―他にも取り組まれていることはありますか?

山崎:スポーツスクールだけの運営では、どうしても通える方に限りが出てしまいます。そこで、すべての子供たちに開かれた教育の場をつくるために、『biima sports free school』を実施しています。これは、養護施設に通うお子さん向けに出張授業を開催したり 、発達障がいのあるお子さんも一緒に楽しめるイベントを開催したりする取り組みです。今後もこのような機会をもっと増やしていきたいと考えています。

―今後のbiimaとしての展望を教えてください。

山崎:私たちのサービスを、より深く、より多くの人に広げていき、日本だけでなく世界中に、幸せな人を増やしていきたいです。

子供たちをより豊かに、幸せに、そして笑顔に

―今後、他企業・団体 とのコラボレーションのご意向がありましたら教えてください。

山崎:私たちは「子供たちを笑顔にしたい」「幸せにしたい」という思いで活動しています。同じ志を持っている企業・団体の方とたくさんつながることで、新しい取組を行っていきたいです。
たとえば、場所をご提供いただけたらどこでもスポーツイベントを開催できますし、メーカーさんなどのお力をお借りして一緒に新しいスポーツ玩具や様々なアイテムを開発することもできると思います。協力できそうなお話があれば、ぜひお声掛けいただけたら嬉しいです。

―最後に、子供たちへのメッセージをお願いいたします。

山崎:私たちはこれからも、遊びと学びを融合させた最新の教育を提供できる機会をたくさん作っていきます。楽しみながら学ぶことを通して、皆さんの人生をより豊かに・幸せに、そして笑顔にできたら嬉しいです。子供たちがそれぞれの個性を輝かせて、すばらしい未来を作っていけることを願っています。

―ありがとうございました。

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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