コラボレーション活用事例
掲載日:2024年10月25日
学校法人星野学園 認定こども園 小平みどり幼稚園×ベンキュージャパン株式会社×株式会社リトプラ
認定こども園の「星野学園」×電子黒板の「ベンキュージャパン」×コンテンツの「リトプラ」が『未来型保育』で提携へ
「こどもスマイルムーブメント」に参画する星野学園、ベンキュージャパン、リトプラの3者が2024年6月7日、「電子黒板を活用した未来型保育」を目指したパートナーシップ協定を締結しました。そこで締結に至った経緯や今後の展望について、星野学園 理事長の星野和宏さん、ベンキュージャパン 代表執行役社長の菊地正志さん、リトプラ 代表取締役の後藤貴史さんにお話を伺いました。
主体的にデジタルに興味関心を深め表現していく機会を創出したい
――パートナーシップ協定を締結したきっかけを教えてください。
星野学園 理事長 星野和宏さん(以下、星野):業務改革を進めるなかで、現場から『職員会議・研修を効率化したい』という声が上がったんです。なかでも電子黒板を導入したら、業務効率化に加えて子供たちの学びの場にも活用できるかも知れないという話になりました。そこで電子黒板「BenQ Board」を開発・提供するベンキュージャパンさんに話を持ちかけました。
ベンキュージャパン 代表執行役社長の菊地正志さん(以下、菊地):「BenQ Board」は子供たちの健康と安全に配慮した電子黒板です。アジア各国の学校機関やプレスクールでも導入され、教育現場のデジタル化推進に活用いただいております。 この度、星野学園さんのお話をうかがい、実現にあたっては教育向けのコンテンツを提供するベンダーさんの協力が必要と考えました。そこで、同じくこどもスマイルムーブメントに参画しているリトプラさんに事情をお話しました。
リトプラ 代表取締役の後藤貴史さん(以下、後藤):リトプラでは、次世代型テーマパーク「リトルプラネット」を主力として、国内外のパートナーの皆様とともに様々な体験型コンテンツを開発・販売しています。ベンキューさんとは、以前から弊社が運営するテーマパークで製品を使用しているなどのご縁もありました。星野学園さんのご依頼を聞いて、ぜひ、協力させていただきたく、パートナーシップ協定の締結まで話が進んだ次第です。
星野:こどもスマイルムーブメントに参画している3者には『チルドレンファーストの社会を創出する』という共通の目標があります。目指す方向性が一致しており、各社の連携もスムーズに進みました。
――今回の取組で目指すところについて教えてください。
星野:現在、教育現場では子供が自ら考え、判断して課題を解決する、あるいは人と協働して何かを表現する力を育んでいます。電子黒板、および様々なコンテンツの導入により、映像を見ているだけの受動的な行為から脱して、主体的にデジタルに興味関心を深め、何かを表現していく、そんな学びの機会をつくっていけたらと期待しています。
菊地:GIGAスクール構想により、学校のICT環境は整いつつあります。ただ幼稚園、保育園においては、まだまだこれから。私たちのこうした取組が、デジタル教育の橋渡しになっていくことを期待しています。
後藤:今回の取組はハードウェア込みで(メンテナンスまで含めて)ソフトウェアの導入先を増やせると期待しています。業界の事情に合わせたコンテンツ開発にも弾みがつくでしょう。
――ところで、どんなきっかけで「こどもスマイルムーブメント」に参画したのでしょう?
星野:こどもスマイルムーブメントの「子供目線を大切にする考え」に共感し、参画を決めました。
菊地:ベンキューでは、人々の生活に豊かさと楽しみをお届けする、というコーポレートビジョンを掲げ、子供たちの遊びや学びに貢献でき、健康にも配慮したテクノロジー製品を生み出してきました。その取組の一環で、家族向けの体験型展示会「マイファミリーフェスタ2023」に出展した際、こどもスマイルムーブメントを知ったのがきっかけです。
後藤:私たちが運営するデジタルテーマパーク「リトルプラネット」では、「体感」「探究」「思考」「創造」「交流」という“5つのエクスペリエンス(体験)”に基づいてアトラクションを開発しています。こどもスマイルムーブメントが掲げる“すべての子供の健やかな成長を全力でサポートする”という指針は、私たちの想いと通じ合うものと考え、参画を決めました。
――ベンキュージャパンの菊地さんが、リトプラの後藤さんに「こどもスマイルムーブメント」を紹介されたとうかがいました。
菊地:そうなんです。リトプラさんとは、幼稚園や保育園の現場に向けた電子黒板とコンテンツの協業を進めるべく、密にコミュニケーションをとっていました。そのなかで、リトプラさまの理念や活動と、こどもスマイルムーブメントの目指すビジョンが近いと感じたんです。そこで後藤さんに説明したところ、『ぜひ参画したい』とお返事をいただきました。
後藤:電子黒板という教材ツールと、私たちの「遊び」のコンテンツが一体化することで保育・教育環境との親和性が高まり、新たなビジネスのニーズが生み出せることにも価値を感じ、ぜひご一緒したいと考えました。今後も、こどもスマイルムーブメントを通じて、同じ想いや価値観を持つ企業さまと連携するきっかけを得られることを願っています。
――こどもスマイルムーブメントに期待していることについて教えてください。
菊地:弊社は電子黒板やプロジェクターを中心としたハードデバイスの会社となりますので、使い方は多様です。参画企業、団体との協業で、よりたくさんの場面や機会でベンキューの製品がお役に立てると嬉しいです。
後藤:私たちはデジタルアトラクションを通じて、世界中の子供たちの「夢中」を生み出したいです。今後も同じ想いを持つ企業や団体の皆さまに出会い、たくさんの「夢中」を一緒に生み出していくようなユニークなコラボレーションが実現できたらと期待しています。
星野:「東京都で子育てをして良かった!」と子育て世代に思ってもらえるよう、支援やサービスなどさらなる拡充を期待します。
――今後の展望について教えてください。
菊地:子供たちや教育現場に携わる方の声を直接聞ける機会を積極的に増やし、今後の製品開発に活かしたいと考えております。
後藤:書店とデジタルが融合した遊び場や、ベストセラー玩具にXR(現実世界と仮想世界を融合する技術の総称)を取り入れたアトラクションなど、さまざまな業態や商品と連携した新たな「遊び」づくりにも取り組んでいきたいです。また、東京都において、これまでにない新しい遊びの空間をつくるための準備も進めています。お子さまはもちろん、保護者の皆さまもぜひ楽しみにお待ちください。
星野:遊具や教具の充実、マタニティ教室などの開設を検討しています。
――こどもスマイルムーブメントに参画する企業団体にメッセージをお願いします。
菊地:子供向けの映像上映会や、プログラミング体験など、ベンキューの製品がお役に立てそうな機会がありましたら、どうぞお声かけいただければ嬉しいです。
後藤:私たちの「アソビでミライをつくる」という企業理念には、“人々のイマジネーションを刺激する「遊び」づくりを通じて、世代、地域、言語、文化といったあらゆるボーダーを飛び越え、誰もが喜び・楽しさを共有する未来を創る”という決意が込められています。こうした想いに共感いただき、ともに“未知の遊び”づくりに取り組みたいと考える企業や団体の皆さまは、ぜひお声がけください。
星野:幼児期の様々な経験がその子の将来に影響します。「これ知ってるよ、やったことあるよ!」と言えるよう、社会全体で安全に経験・体験できる場を提供していきましょう。
――子供たちにメッセージをお願いします。
菊地:ベンキューの製品でたくさん学んでもらえると嬉しいです。
後藤:私たちが新しい遊びを作るときには、“遊びの天才”である皆さまの言葉や反応を大事にしています。「こんな遊びって今までなかったよね」「こういう遊びってどうやったら作れるのかな?」そうしたアイデアの種を、私たちに聞かせてください。まだ誰も見たことがない、「未来のアソビ」を一緒に作っていきましょう!
星野:未来の予測がつかないからこそ可能性は無限です。自分を信じる力、他者理解力、より良い選択肢を選ぶ力を身につけましょう。
――ありがとうございました。
記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。
紹介した企業・団体
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ベンキュージャパン株式会社
- 公式サイト
- https://www.benq.com/ja-jp/index.html
- 住所
- 東京都 千代田区内神田 1丁目14−5 NK内神田ビル 8階
- TEL
- 0570015533
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