日本芸能実演家団体協議会

演劇、音楽、舞踊、伝統芸能などの多様なジャンルの団体が集まった、日本で唯一の団体です。その傘下には、俳優・声優・歌手・音楽家・舞踊家・演芸家などの実演家、音響・照明・舞台監督などのスタッフ、演出家などがいます。
1965年の設立以降、「芸能が豊かな社会をつくる」ことを信じて、芸能に携わる人たちの権利を確立し、まもり、豊かな創造を支えるとともに、人々が文化芸術に親しむ環境を育むことを目的に、様々な取組を行っています。
その一つが、実演芸術の創造を支えるとともに、その魅力を広めるための「実演芸術振興事業」です。

芸術にふれることは、子どもたちの感受性、協調性、コミュニケーション能力などを育むためにとても大切です。とくに、歌う、演じる、踊るといったパフォーマンス（実演芸術）を生で鑑賞・体験することは、映画やテレビでは味わえない魅力があります。
芸団協は、国や地方公共団体とも連携しながら、子どもたちの体験・鑑賞機会の充実に向けて働きかけています。

●芸能花伝舎でイベントを実施
元小学校をリノベーションした文化拠点「芸能花伝舎」を運営しています。プロの芸術創造の場としての貸出のほか、幅広い年代を対象にした鑑賞・体験イベントを企画・実施しています。
また、敷地の一部を無料自習室「STUDY CAMP」に貸し出し、小学生～高校生の学びを応援しています。

●プロによるお稽古体験
小学生～高校生を対象に、数か月にわたってお稽古を体験する「キッズ伝統芸能体験」（主催：東京都、アーツカウンシル東京、芸団協）を企画・実施しています。4ジャンル（能楽、長唄、三曲、日本舞踊）のプロの実演家が直接指導し、お稽古の集大成として劇場という本格的な舞台で発表会まで行います。なかなか日常的に触れることが少ない伝統芸能のお稽古体験を通して、美しい所作や礼儀作法を身につけるとともに、日本の伝統文化・精神性を感じる心を育む取組です。

●学校教育と連携した出張授業
「子供のための伝統文化・芸能体験事業」（主催：アーツカウンシル東京、芸団協　助成・協力：東京都）は、伝統芸能・伝統工芸などの実演家・職人が学校へ赴き、出張授業を行う事業のコーディネーターを務めています。学校という子どもたちにとっての日常空間で、プロの技芸を見て、聴いて、実際にやってみる体験は、学習意欲を高めます。

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