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東京都

  • 職業体験

掲載日:2025年12月18日

東急バス株式会社

身近な存在だからこそ、知ってほしい仕事がある。

東急バスは東急グループの一大拠点である渋谷を中心に東急線沿線にバスを運行し、1日約37万5千人のお客様を輸送する、公共交通インフラを担う会社です。渋谷区・世田谷区・品川区・目黒区・大田区・川崎市・横浜市など、東急沿線に住む人々の足として暮らしを支えています。生活には身近な存在ですが、その仕事については知らないこともたくさん。今回のプログラムでは、体験を通じて中高生にバス会社で働く魅力や知られざる秘密を伝えます。


【職業体験のスケジュール】

●1日目
①東急バスの事業とバス会社の職種を学ぶ
②運行管理者、運転士、整備士の業務を体験
●2日目
①若手社員との座談会
②東急バスの求人広告を提案


バス会社の「実は!」を知る職業体験

東急バスの弦巻営業所にて2日間にわたり職業体験が実施されました。私たちが普段立ち入る機会のないバスの営業所。入口をくぐると大きなバスがずらりと並んでいて壮観でした。

【東急バスの皆さんと参加した中高生で記念撮影】

1日目

まずは参加者に向けて、東急バスがどんな会社なのかを説明するガイダンスが行われました。ペーパードライバー講習を行っていることやドラマのロケ地としての貸出にも積極的であることなど、お話を聞く中で早速知らない一面があり、参加者も興味津々。また、バス会社で働くことを考えたときに真っ先に思い浮かぶのが運転士ですが、運転士のシフトを管理したり、バスに運行指示を送ったりする運行管理者や、日々バスのメンテナンスを行う整備士など、色々な職種の方々が協力して、私たちの生活交通が支えられているというお話がありました。

その後はバス会社で働く皆さんの仕事を体験させていただくことに。運行管理者の体験では、営業所内の事務所を見学しました。 「こんな感じでどのバスがどんなルートを通っているか見れるんだよ。」と、バスの運行状況確認の方法を教わり、参加者がくぎ付けになっている様子が印象的でした。乗車前後に運転士と運行管理者で行う点呼や、無線でのやり取りも体験させてもらいました。「免許証確認します」「アルコールチェックお願いします」と、教えてもらった通り声を掛ける中高生。緊張している様子でしたが、「上手だね」と褒めてもらえて思わず笑顔がこぼれていました。

運転士の体験では、いつもは眺めていた運転席に自分が座ることに! 「ミラーの確認が難しい!」「後ろが長く感じる!」など、運転席から見える景色はお客様としてバスに乗っている時とは全く違いました。バスのドアを開けてみたり、ハンドルを握ってみたりなど、自分でバスをコントロールする感動を味わう機会になりました。初めてハンドルを握ったのが普通の自動車ではなくバス。中高生にとって忘れられない体験になりました。その後は実際に周辺を運転していただき、運転士の動作などを観察。無線で連絡が入ると、「返答してみる?」とインカムを渡してもらい、応答に挑戦。運行管理者と無線で言葉を交わすことで、運転士以外の仕事の大切さをも改めて理解したようです。

整備士の体験では、 「これがエンジンオイル」「ここで残量をチェックできるよ」など、内部の構造を詳しく説明していただき、さらに車体をジャッキアップして普段は絶対に見れないバスの車体の裏側まで見せていただきました。実際に工具を持たせてもらって点検作業も体験し、中高生はその内部構造にびっくりしている様子でした。電気自動車の充電やバスを洗車機にかけるのを車内から見学する体験もあり、1日目の職業体験は終了しました。

「私たちの生活に身近なバスですが、まだまだ知らないことがたくさんあると分かった1日でした。」そう話し、弦巻営業所から出発するバスで岐路につく参加者たちでした。

【運転士の業務を体験する様子】

2日目

2日目は社員の方との座談会からスタート。運転士、運行管理者、整備士の各職種の若手社員の方が中高生からの質問に答えました。「一番大変だったことって何ですか?」「運転士として働くやりがいは?」「どんな能力が必要?」など、色々な質問が飛び出していました。
社員の皆さんからは、「行きたいときにトイレに行けないときが辛かったです。」「お客様が手に持つファーストフードのおいしそうな匂いが、お腹がすいていたときはめちゃくちゃキツかったです。」など、東急バス社員ならうなずいてしまうような あるあるネタも飛び出し、笑いに包まれました。一方で、「感謝されたときは本当に嬉しい」「運転を褒められたら誇らしい気持ちになれる」など、バス会社で働く魅力も教えていただきました。

その後はグループワーク。「東急バスで働きたい!」と思える求人広告をつくるワークに取り組みました。1日目で見つけた魅力をどう伝えようか、悩みながらもいろんな意見を交わし、中高生が考える理想の求人広告をつくっていきました。
そして、いよいよ発表のとき。中高生が考えたのは、「仕事も生活も大切にできる東急バス」です。ベッドなどが付いたバスで、食事も睡眠も、運転士が快適に過ごせるようにしてアピールするというアイデア。プレゼンを聞いた社員の皆さんからは「この短時間でよくまとめられた」「こういう発想はなかった」といった声があがりました。

今回参加した中高生が東急バスで働く未来もそう遠くないかもしれない、そう感じられた2日間でした。

【社員の方との座談会の様子】



新たな発見が新たな夢へと変わる

プログラム終了後、この2日間についてのインタビューを参加した中高生に行いました。

─職業体験に参加した理由を教えてください。

Aさん:私の趣味はバスの車内アナウンスの音を録音すること。それくらいバスが好きで、もちろん東急バスも利用させていただいています。バスに関する情報を調べているうちに職業体験を見つけ、これは参加しない手はないと思いました。
Bさん:私は乗り物全般が好きで、バス業界にも興味がありました。バスにはよく乗るので、運転手さんの仕事は知っていましたが、「会社ではどんな仕事をしているんだろう?」と気になって、参加しました。

─今回参加してみての感想を教えてください。

Aさん:すごく楽しかったです!バスのことが大好きな私としてはたまらない内容でした。普段は見れないところを見せてくれたので、バス会社で働くことへの解像度が高まりました!
Bさん:私もバスが好きで参加したのですが、実は、参加前は「好きなことは仕事にはしたくないな。」という想いがありました。しかし、今回参加してみてバス会社で働くのも素敵だなと考えを改めました。

─特に印象的だった出来事はありますか?

Aさん:バスの運転席に乗れる機会があったことです。乗客として利用しているときと、運転席から車窓を見ているときではかなりイメージが変わりました。あと色々なことが体験できるプログラムだったことも魅力に感じた点です。お話を聞くだけでなく、自分で体験することで、気づけたこともたくさんありました。
Bさん:2日目の座談会で東急バスの職員さんからいろいろなお話が聞けたことですね。大変な一面を当事者から伺える機会は少ないので、すごく参考になりました。特に印象に残っているのは、トイレの話ですね(笑)。

─またこのようなプログラムがあれば参加してみたいでしょうか。

Aさん:ぜひ参加したいです!どんな予定があっても必ず時間を作って参加します。
Bさん:ぼくも参加したいです。もっとバス会社で働くことについて知ってみたい気持ちが強いです。

【プログラムを振り返って話す中高生の様子】


子供達の想い出に残るような体験を。

中高生の皆さんにとって、バス会社=運転士のイメージが強いと思いますので、今回のプログラムでは運転士以外の人の助けもあってバスが正常に稼働していることを知って欲しいと思っていました。だからこそプログラムでは運行管理者や整備士についての体験も行っていただきました。できる限り多くの経験を積んでほしいという想いがあり、見る・聞くだけよりも、身体を動かして体験するプログラムを多めに設定したのはそのような理由からです。今回のプログラムが想い出として参加者の皆さんの中に残ってくれれば嬉しいですし、ご家族やお友達にその内容を話してもらえたらこれに勝る喜びはないですね。

【今回の職業体験についてプログラムを担当してくださったワークスタイルイノベーション推進室の堀越さんにインタビュー】

今回の職業体験を振り返って、とにかく楽しんでもらえたことが何よりだと思っています。夏休みの貴重な時間を割いて参加していただいているので、私たちも必死でプログラムを考え、調整しました(笑)。私たちが思っていたよりも参加者の皆さんはバスに詳しく、「そんなことまで知っているんだ!」と驚きました。プログラムに参加してくれた皆さんやこの記事を読んでくださった皆さんと、将来一緒に働けることを楽しみにしています。
また、東急バスは、今後も子供たちの「知りたい!」に対して、可能な限り応えられるような取組をしていくつもりです。東急バス社員一同、皆さんのご参加を心よりお待ちしています!

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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