中高生による取材記事
掲載日:2025年12月18日
株式会社サイバーエージェント
※この記事は中高生リポーターが作成しました。
未来へ向けて挑戦し続ける、サイバーエージェントの魅力
「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、「ABEMA」をはじめとするメディア事業やインターネット広告事業、ゲーム事業などITを主軸にしたビジネスを展開する株式会社サイバーエージェント(以下、サイバーエージェント)。今回はサイバーエージェントが手がける新しい未来のテレビ『ABEMA』を題材に、職業体験に参加し、取材をした2日間の活動内容について、お届けします。
(文・吉田さん)
【職業体験のスケジュール】
●1日目
①番組企画の業務を体験
②「中高生に刺さる」番組企画を検討・提案
●2日目
①提案・プレゼンテーションの業務を学ぶ
②番組企画の提案を体験
1日目
①番組企画の業務を体験しました
「作り手の視点」を学んだ職業体験 -番組の裏側にある工夫と努力を知る-
職業体験1日目は、まずサイバーエージェント全社広報室の内畠さんに会社概要やサイバーエージェントが手掛ける様々なサービスやコンテンツについて説明いただきました。 説明の中では、サービスの数やグラフが何の数字を表しているのかを読み解くなど、クイズ形式でサイバーエージェントについて知ることができ、説明の最後では、サイバーエージェントが大切にしているキーワードも教えていただきました。それは、「変化と挑戦」です。「変化と挑戦」を軸に成長し続けてきたサイバーエージェントが見据える次の挑戦は、「世界に通用するコンテンツを創ること」だと内畠さんは言います。
続いて、今回の職業体験のテーマが発表されました。それは、動画配信サービス『ABEMA』で「中高生に“刺さる”番組を提案しよう!」です。今回、高校生・中学3年生・中学1~2年生の3つのグループに分かれ、アイスブレイクとしてグループ内で共通点探しゲームを実施し、グループ内の仲を深めました。その後、内畠さんより教えていただいたことは、新しい番組の作り方についてです。
『ABEMA』の人狼ゲームと恋愛リアリティショーを掛け合わせた人気コンテンツ・『オオカミには騙されない』シリー ズを事例に、番組企画作りについて教えてもらいました。「新しい番組でも、”全く新しい番組”というのは、存在しない」と内畠さんはいいます。何故なら、既に見たことがある要素を1つ1つ掛け合わせて、新しい番組が作られているためです。それを踏まえ、グループワークでは、まずABEMAの番組に「見たことがある別の要素」を掛け合わせる番組作り体験を行いました。1人1人が付箋に要素を書きだし、ホワイトボードに貼り付け、グループ内で話し合います。
②「中高生に刺さる」番組企画を検討しました
そのあとは、いよいよ新番組の企画です。グループ内で新番組を企画するために、20分間で様々な番組の要素を付箋に書き出していきます。次に15分間で様々な要素を1つの番組企画になるよう、話し合いも重ねながら、付箋をホワイトボードに貼り付つけ、面白い番組になるよう要素を掛け合わせていきます。「旅×お笑い」、「タレント×アイドル×漫才」、「人生ゲーム×マッチングアプリ」など各チーム、斬新なアイデアが挙がっていました。このように1日目は、限られた時間内で新番組の企画までを体験しました。
2日目
① 提案・プレゼンテーションの業務を学びました
「新番組」の届け方について、グループディスカッション~発表まで
2日目は、1日目よりも更に長いアイスブレイクから始まりました。それは、「名刺争奪じゃんけん」。じゃんけんをして、勝った方は負けた方の名刺を手に入れることが出来るというゲームです。このアイスブレイクのおかげで、お互いグループメンバーの名前と顔を覚えることができ、1日目よりも更にグループワーク中のコミュニケーションも弾み、協働作業がしやすくなりました。
そして2日目の職業体験のテーマは「中高生に“刺さる”新番組の届け方」です。番組の届け方を考える上で内畠さんは「ペルソナを設定することが大切」といいます。ペルソナとは“架空の1人の人物像”のことです。ペルソナの設定とは、中高生というターゲットの中でも更に細かく、学年や性別、部活動、趣味、行動パターンなどで、明確なターゲットとなる人物像を具体的に落とし込みます。各グループ内でペルソナの設定担当と番組の宣伝担当に分かれ、企画発表に向けて話し合いを重ねていきます。
②番組企画の提案を体験しました
各グループで話し合いを重ねた後は、発表のスライド作りです。担当ごとにスライドを作成し、最終的にはリーダーのパソコンで1つのスライドへとまとめます。
そして最後に、新番組企画の発表です。各グループが新番組の企画・ペルソナ(基本情報から興味・関心、行動パターンまで)・宣伝方法を発表していきました。各チームの新番組の企画は、既にある要素の掛け算で「炎上芸人×おつかい×世界×本音トーク」を掛け合わせた世界を巡るおつかい番組や、「タレント×アイドル×コント×バトル」を掛け合わせたお笑い番組、「ホストクラブ×職業体験」を掛け合わせた番組など、多岐にわたります。そして宣伝方法も、ショート動画を活用して次回の番組ゲストを視聴者に予想してもらう取り組みや、番組配信時にX(旧:Twitter)上での実況投稿のようなSNSを駆使したものが大半を占めました。
その一方で、リアルでの宣伝方法として「商業施設などで、番組イベントとして出演者によるトークショー」など、ペルソナだけでなく、限られた時間内で宣伝方法も具体的に落とし込みました。すべてのグループの発表を終えた後、グループ内外でお互いの良かった点を付箋で伝えあい、2日間の職業体験を終えました。
(文・竹田さん)
中高生リポーターによるインタビュー取材
~仲間と創る未来ーサイバーエージェントが目指すものとは~
職業体験終了後、私たち3人が取材を行いました。
ご協力いただいた方
サイバーエージェント株式会社 全社広報室 シニアマネージャー 宮原 彩さん
―大野さん:
まず、サイバーエージェントの1番の魅力や特徴は何でしょうか?
宮原さん:
1番の魅力はやっぱり人だと思います。社風としては、2つ挙げられるかと思います。まず一つ目は、年齢に関係なく、自分のアイデアをすぐに形にできる文化です。そして二つ目は、失敗を恐れずに挑戦できる雰囲気やアイデアを試す場所を作る文化ですね。会社の特徴としては、変化が早いこと。新しい技術や流行を取り入れて、試してみることをとても大切にしているので、事業内容の変化も多いです。そのような中でも運営しているサービスの先には必ずお客様がいらっしゃいます。変化しながらも、お客様のお声を聞くことは今も昔も変わらず、大切にしています。
―竹田さん・吉田さん:
IT企業として新しい発想や新しいサービスを生み出す方法を教えてください。またそのために努力していることを教えてください。
宮原さん:
常に「なぜ、今この事業やサービスに取り組んでいるのか」という疑問を抱き、新しい技術やアイデアをたくさん試す環境を作ることをしています。例えばサイバーエージェントでは、ChatGPTなどの生成AIツールを積極的に活用しています。生成AIの活用は一例にすぎませんが、既存のツールにとらわれずに新たなツールも活用していくことで、様々な新しい発想が生まれていると思います。
―竹田さん:
では、具体的にどのような場面で生成AIを活用するのか、教えてください。
宮原さん:
様々な場面や全体的にではなく、部分的に活用することもあります。私が所属する、全社広報室では情報のリサーチや文章を作るときに生成AIにサポートしてもらう事もあります。具体的には、プレスリリースを出す時や資料作成の時に使っています。
―竹田さん:
サイバーエージェントでは、生成AIを活用されているとのことですが、生成AIが仕事をすることと人間が仕事をする内容をどのように使い分けをなさっているのか伺いたいです。
宮原さん:
生成AIを使っていて感じるメリットは、作業時間の短縮です。おかげさまで作業がスムーズに進行できるので、とても助かっています。ですが、生成AIも完璧ではありません。生成AIで作成した資料や文章も必ず自分の目で確認しています。そして気になった箇所について修正する作業も行うので、生成AIと自分の手で行う作業区分を分けています。
―吉田さん:
職業体験の際、個人プレーよりもチームプレーで仕事をする機会が多いと伺ったのですが、なぜ個人ではなくチームで仕事を行なっているのですか?
宮原さん:
チームで働くよさって、やっぱりアイデアが増えて視点が広がることだと思っています。会社にも様々な人がいて、ビジネスを考えるのが得意な人、社会に何かを発信することが得意な人、サービスを作ることやデザインをしたりサポートすることが得意な人と本当に様々な人がいます。このように、様々な得意分野や強みを持っている人が集まるからこそ、個人プレーではなく1人1人が協力し合うチームプレーの方が様々な企画やプロジェクトを成し遂げやすいのではないかと、思っています。
―大野さん:
サイバーエージェントの今後のビジョンと大切にしていることについて、教えていただきますか?
宮原さん:
まず、サイバーエージェントのビジョンは21世紀を代表する会社を創るということです。21世紀を代表する会社を創るということは、私たち社員1人1人が協力し合い、成長し続けていく会社を創ることです。そのためには、何事も恐れずに挑戦したり、協力して働くことをとても大切にしています。サイバーエージェントの事業内容は『ABEMA』のような動画配信サービスからやゲーム、最近だとインターネットやアニメ制作など多岐にわたります。社員1人1人が協力して働くことを好きだと思えることも重要です。
―大野さん:
最後に中高生へ向けてメッセージをお願いします。
宮原さん:
自分が面白そうだと思ったり、やってみたいと思ったことはどんどん挑戦してみたら良いと思います。様々な経験を通して、自分は「何に興味があって、何をしてる時が楽しいか」ということが分かると思います。その中で自分だけの強みや得意な分野を見つけることが出来ると、将来に必ず活きてきます。勉強に部活にと忙しいと思いますが、頑張ってください。
―お忙しい中、本日は取材させていただきありがとうございました。(大野さん、竹田さん、吉田さん)
■サイバーエージェントの職業体験・取材に参加した 中高生リポーターの声
*五十音順
(大野さん)
サイバーエージェントの職業体験を経て色々なことに興味が湧きました。例えば番組作りの考え方について話を聞いていた時、新しい番組を作る時は元ある番組を掛け合わせて作ることがあるということを話していて驚きました。私は今までどうやって新しい番組を作っているのか見当がつかなかったので話が聞けてよかったです。他にもグループワークが多く、仲間と何かを成しとげることの大切さを学びました。とても楽しかったです。このような体験をまたしたいです。
(竹田さん)
取材で自分だけの強みを見つけるという言葉に心を動かされました。私は科学部に所属していますが、おもしろそうだと思ったことをあまり試そうとせずに自身の研究テーマも見つけることができないでいます。なので、まず私は自分自身の強みを見つけ、 いろいろなことを試して自身の研究や勉強などに生かしていきたいと思います。
(吉田さん)
今まで、『今日、好きになりました。』も含めて、一視聴者として番組を見ていましたが、作る立場で番組を見ることで、新たな視点を得られました。一読者としてはただ楽しむだけだった番組も、作り手の立場で見てみると、その裏側にある工夫や意図に気づけました。例えば、視聴者を飽きさせないためのテンポの工夫や、分かりやすさを意識した言葉選び、映像・音響の使い方などです。単なる「番組」という完成品の裏に、数多くの試行錯誤や工夫があることを実感できたのは、大きな学びでした。今後映像作品を見るときは、そこに表現されている作り手の意図や工夫に着目したいです。一つの番組を制作するにあたり、多くの視点を取り入れたり、より質の高い内容にするために、多くのアイデア出しが必要だと思いました。多くのアイデアを出すにあたり、活発な意見が出しあえるよう社員同士の日頃の良好な関係が必要だと感じました。
記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。
