中高生による取材記事
掲載日:2025年12月18日
株式会社リクルート/株式会社インディードリクルートパートナーズ
※この記事は中高生リポーターが作成しました。
ビジネスで世の中をサポート!
1人1人の個性を引き出す会社だからこそ可能な社会貢献
個人と企業を繋ぎ、様々な選択肢を届けることで「まだ、ここにない、出会い。」を実現してきた株式会社リクルート/株式会社インディードリクルートパートナーズ(以下、リクルート/インディードリクルートパートナーズ)。今回はリクルート/インディードリクルートパートナーズが運営する高校生向けの進路支援サービス、転職支援サービスによる職業体験に参加し、取材をした3日間の活動内容について、お届けします。
(文・清水さん)
【職業体験のスケジュール】
●1日目
①キャリアアドバイザーの仕事を学ぶ、自分探しに取組む
②キャリアアドバイザーの業務(面接対策)を体験
●2日目
企画職の仕事を体験(ビジネスプランの作成)
●3日目
ビジネスプランを提案
1日目
① キャリアアドバイザーの仕事を学び、自分探しに取組みました
「仕事」・「働く」って何だろう?自分らしさから導く、その答えとは
「みなさんは、仕事や働くことについて、どのようなイメージを持っていますか?」 司会進行を務める、リクルート社員・真壁さんの問いかけから、1日目のプログラムが始まりました。 日本には約18,000種類もの職業があること、新卒の就職内定率は約90%であることなど、まずは仕事や職業の基本的な情報から学びました。次に、自分に合う職業や仕事に就くために重要となる「自己理解」について学習しました。お仕事について考えるためには、まず「自分」について考えを深める必要がある、ということから、1日目のプログラムは専用のワークシートを用いて「自分らしさ探し」に取組みました。
まず、ワークシートに自分の「好きなこと」「得意なこと」を3つ挙げていきます。
次に、その3つに共通している価値を探し出します。共通している価値を探す作業に、参加者全員が悩みましたが、自分の趣味についてキャリアアドバイザーの方々と話していくうちに、自分の趣味の中に共通する価値があることを見つけました。必死に探していても自分だけでは中々見つからないものが、楽しく会話しているだけで見つかってしまう、すごく不思議な体験でした。
②キャリアアドバイザーの業務(面接対策)を体験しました
次に行ったのは、面接対策の体験です。面接では、「自己紹介」、「どんな仕事がしたいか」、 「長所・短所」について聞かれることが多いそうです。これらの質問に答える上で重要なことを教わりました。それは、回答に 「原体験」を結びつけることです。自分のこれまでの体験を振り返り、その体験をもとに自分の強みや弱みを分かりやすく伝えます。キャリアアドバイザーの方々にアドバイスをもらい、自分で考えた回答内容を見直したあと、面接の練習を行いました。
2日目
企画職の仕事を体験、ビジネスプランを作成しました
自分の「ワクワク」をビジネスに変える!新たなビジネスプランをグループで企画!
2日目は、実際に自分がどのような職業に関心を持っているのか、またどのような職業に適しているのかを確認するために「ビジネスプランシート」というものを作成しました。
「ビジネスプランシート」は、自分の「半径5m以内の気付き」から書き始めます。半径5m以内の気づきとは、自分の身近な出来事や日常生活の中にある課題や疑問です。まずは、個人ワークで自分の「半径5m以内の気付き」から導き出した課題や理想、解決方法を「ビジネスプランシート」にまとめていきました。
次に、4、5人で1グループになり、「何があったら、誰もが後悔しない進路選択が出来るか」というテーマに対する「半径5m以内の気付き」から導き出した課題や理想、解決方法をグループワークでまとめ、1枚の大きなポスターをグループで仕上げていきました。グループの中では、大学の進路選択について話し合うグループもあり、現役の学生である参加者達ならではの悩みや意見を出し合いました。それぞれの意見をまとめていく中で、新しい発想も生まれました。
新しい発想とは、将来やりたい仕事が決まっている高校生に自分にあった大学を選択できるように支援する「ユニバーシティーアドバイザー」という職業や、全国各地の大学に同じアンケートを取り、高校生にとって大学選びが楽になるようなアプリを作る、というプランです。各グループで「なぜこの発想が出てきたのか」、「どうしたら伝わりやすくなるのか」を考え、工夫してビジネスプランをまとめました。
3日目
ビジネスプランを提案しました
ビジネスプランをついに発表!新たに気付く、アイデアとは
最終日は、グループワークでまとめたビジネスプランを発表しました。学年やグループによって、進路選択の「進路」の意味が異なっているのが印象的でした。文理選択や、大学や高校の進路、就職の進路など、それぞれのグループで意見や解決策が全く異なり、どのグループの発表もとても面白かったです。
この発表の中で、多くの社員の方に言われたことがあります。それは、「様々な視点から物事をみることの重要さ」です。2日目の「ビジネスプランシート」の作成でも、様々な視点から問題点を見つけて解決するというワークを行いましたが、実際に、私達学生のアイデアも大人の視点での課題なども、とても違いがありました。誰か1人の視点だけで考えるより、色々な視点から考えることで良い発想や解決策が生まれるということが、今回の職業体験を通して強く実感できました。
(文・鯨井さん)
中高生リポーターによるインタビュー取材
~大切なのは自分の心を言葉にすること!?すべての人の満足な選択を後押しする仕事について、徹底取材!!~
職業体験終了後、私たち2人が取材をしました。※鯨井さんは都合により、インタビュー時は欠席。
ご協力いただいた方
株式会社インディードリクルートパートナーズ HRエージェントDivision カスタマーサービス統括部 熊本さん
株式会社リクルート Division統括本部 まなびDivision進路支援統括部 松木さん
―清水さん:
キャリアアドバイザーとして、どのようにAIを活用していますか。
熊本さん:
AIはキャリアアドバイザーも活用しています。AIを使って、社内の仕事はもちろん求職者の方への求人紹介の補助としてAIを活用し、求職者の方への人がやったほうが良いアドバイスや会話を増やせるように取り組んでいます。
―清水さん:
今後、リクルートエージェントとスタディサプリ進路の将来をどのように見据えていますか。
松木さん:
進路選択は正解がないので、AIの活用が難しいです。進路を選ぶには、最後は自分の中での意思決定や判断が必要で、「どちらを選んだらいいか」よりも「選んだ方を自分にとっての正解にする」という考え方が大事です。ただ、その後押しの方法が悩ましく、さらに今の学生の情報量は飛躍的に増えています。でも、悩みの根の部分の、卒業のタイミングが唯一決まっていて、そこまでに決めなければいけないということは長年変わっていないと思います。その限られた3年間をどう過ごしたら高校生の皆さんが幸せな意思決定ができるかに対して、もっと踏み込んでサービス開発をしていきたいです。
熊本さん:
社会のインフラとして社会に信用されるくらいのサービスになっていきたいです。これから、キャリアアドバイザーの強みと常に働くAIをコラボレーションさせながらサービスをより多くの人に提供していきたいと思っています。色々な働き方の選択に寄り添えるサービスや仕組みを磨きながら、インフラとして社会で安心して使っていただける規模とサービスの質を目指していきたいと思っています。
今はすごく求人環境が良くて、大卒者の内定率は高くなっています。学生さんは内定を獲得しやすくため、逆に、価値観や自分らしさなどの自己理解が進まずに意思決定に悩んだりされています。転職を検討する際の1番の悩みとしては、「自分に合った企業や求人がわからないこと」が挙がります。だから、中高生の時から自分がどういう職業に合っているからこういう選択がしたい、というのを自分と向き合って意思決定をする経験を繰り返していくことの大事さを発信していきたいと思います。
―新井さん:
中高生の進路について考えるときに社会の変化についてどのように考えていますか。
松木さん:
皆さんが社会に出るのは、多分5年後くらいです。でも、5年後の社会は正直わかりません。逆算して物事を考える難易度が上がっていて、むしろ、出てから考えるほうが良いとも考えています。1度踏み出したキャリアが固定化されていないので、まずは1歩踏み出して、自分に最適かを見定めた上で、変える必要があれば変えたらいいと思っています。5年後の社会の正解を探そうとして右往左往するより、自分の興味関心から選んだ上で、社会に出てから柔軟にキャリアを作るほうが、自分らしいキャリアが送れるのではないかと思っています。
熊本さん:
大事にしてほしいのは自分自身の好きと得意をその時々の変化も含めて内省し続けて、この仕事をやっていて楽しいと思うからここで成長したいと思える仕事を選ぶことだと思っています。AIがどんどん組み込まれていて、同じ仕事にしても知識をどんどんアップデートしていく必要があります。新しいものが来たらとにかく学んで自分に取り入れていくという学ぶ力が大事かなと思います。
―新井さん:
今の中高生は様々な変化を遂げる社会を歩んでいくと思うのですが、わたしたちはこれからどうやって選択をしていくと良いと思いますか。
熊本さん:
学生時代に学んだことでずっと稼げる時代ではなくなっているので、常に学び続けて、世の中の変化に対応していくのが大切だと思います。その時々の変化によって選択の仕方も変わるので、その時に好きと得意を自覚化して意思決定できるといいなと思います。自分の好きと得意を理解しながら、どういう業界・仕事であれば自分らしく働けるかということを、自分自身で意味づけしながら正解がない中で選ぶことが今よりも求められると思います。
松木さん:
1番伝えたいのは意思決定に正解はないということだと思います。今は社会がどんどん変わっていくので、正解がないから自分の好きと得意を大事にしようねということです。時に失敗してもいいと思います。そこからどれだけ学べるかだと思うので、好きで、得意で選んだけれど実際は違いました、でもその違う経験の中で何かを学び取って、やっぱり自分はこうだから、こういうチャレンジをしたいと糧にし続けられることがとても大事かなと思います。
―お忙しい中、本日は取材させていただきありがとうございました。(新井さん・清水さん)
■インディードリクルートパートナーズの職業体験・取材に参加した中高生リポーターの声
*五十音順
(新井さん)
職業体験で自分のキャリアを考えたり、ビジネスプランを作る中で自分をどんどん言葉にできることがこれからの社会で求められるのかなと思いました。あなたの好きなことは何ですか?将来どんな道に進みたいですか?と聞かれた時に確信を持って答えられる学生は少ないと思います。こんな問いに困ったときのために、常に自分に好きや興味を問いかけて言葉にすること、そして、進みたい方向について学び続けることが大切だと知りました。時に、問いかけ続ける中で自分が決裂して分からなくなってしまったり、選択の先で後悔することもあると思います。そんな時、家族や友達に話して自分を整理してみたり、逆に迷っている人を導くことが失敗を成功にするきっかけになるのだと学びました。
リクルートはこのきっかけをお客さんと一緒に探す会社です。他人の、それも1人1人違ったきっかけを探すことはとても大変ですが、ただ利益を追求するだけでなく、人の成功の手助けもできるような、温かい事業が世の中に広がっていってほしいです。
(鯨井さん)
自分のことは自分で考えるのが当たり前だと思っていました。しかし、今回の職業体験のように実際に他の人に自分の事について話してみると、質問をたくさんされるので自分1人で考え込むよりも、簡単に「自分」について考えを深めることができると気がつきました。また、コミュニケー ションをとることで、アドバイスをしたり、意思疎通ができる様になってきたり、自分にはなかった意見を聞く事ができるようになったりします。これは当たり前のことのようですが、意外とこれをこなすことは難しいです。私はこの職業体験をする前までは少し苦手意識を持っていたのですが、 3日間を通して以前よりも自分に自信を持つことができたかな、と思います。
(清水さん)
面接対策アプリのことを聞いて、キャリアアドバイザーがやることがないのか?と疑問に思いましたが、最後の一押しのことを聞いて、人に寄り添ったり個々に合わせたりすることは、人間にしかできないことなのだと、分かりました。
記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。
紹介した企業・団体
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株式会社インディードリクルートパートナーズ
- 公式サイト
- https://www.indeedrecruit-partners.co.jp/
- 住所
- 東京都 千代田区丸の内 1‐9‐2 グラントウキョウサウスタワー
