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東京都

中高生による取材記事

  • 職業体験

掲載日:2026年2月26日

アクセンチュア株式会社

※この記事は中高生リポーターが作成しました。

会社の困りごとを聞いて、その会社がより良い成長ができるように、お手伝いをする

アクセンチュア株式会社(以下、アクセンチュア)は、「ストラテジー&コンサルティング」「テクノロジー」「オペレーションズ」 「インダストリーX」「ソング」の5つの領域でサービスを提供する総合コンサルティング会社で、AIやテクノロジーを活用したコンサルティングを得意としています。ひとことで言うと、会社の困りごとを聞き、AIやテクノロジーを使って、その会社がより良い成長をするお手伝いをしています。そのほかにも、グローバルな社会に対応できる青少年の育成に協力するなど、社会貢献活動にも積極的な会社です。今回はアクセンチュアの職業体験に参加し、取材をした2日間の活動内容について、お届けします。

【中高生リポーター(左から青木 睦子さん(高2)、岡本 優香さん(中2)、右端の齊藤 真斗さん(中2))と、アクセンチュアご担当者】

(文・齊藤さん)

【職業体験のスケジュール】

●1日目
①会社概要、業務内容の説明
②会社経営シミュレーション体験
③社員の方との交流会
●2日目
①社会課題解決のためのワークショップ
②コンサルタントの方にインタビュー


1日目
①会社概要、業務内容の説明を聞きました

コンサルティングってどんな仕事? 

職業体験の初日、コーポレート・シチズンシップ推進室事務局の鈴木さんから、アクセンチュアの仕事について説明していただきました。アクセンチュアにはコンサルタント職だけでなくデザイナー職などの様々な職種があること、そして自分たちの仕事は様々な職種が協力して「問題を解決可能な形に組み直して解決する」ことだというお話を聞いて、コンサルティングの仕事について理解を深めることができました。

【今回の職業体験プログラムの説明を受けている様子】

②会社経営シミュレーション体験を行いました

その後、アニメ動画を使った「ゆら社長のジレンマ」というプログラムで会社経営シミュレーション体験を行いました。未来の世界で、「中学生が部活動として旅行会社を経営する」という設定で、私たちはその会社の社員として活動しました。経営課題について話し合い、解決策を考え、会社の未来を決定するまでの一連の流れを体験しました。テーマは「自分たちが住む町に観光客を呼び込むためにはレトロな街並みをそのまま残すか、新たな観光資源を作るか」というものでした。
私たちは実際の会社のように「財務部」「旅行事業部」「営業・宣伝部」…といった各部署に配属されて、それぞれの所属部署でデータを材料にしてどちらの選択肢を選ぶべきかを検討し、他部署へ説明するという流れです。

【「ゆら社長のジレンマ」のグループワークで使用した資料】

まずは所属部署内で資料データを読み解き、それぞれの計画のメリットとデメリットを把握します。部署内で方針を決めると、1回目の全体発表が行われました。続いて部署間交流をしました。互いに異なる資料を照らし合わせながら議論や情報交換をします。その後、所属する部署に戻って他部署の情報を共有し改めて各部署で議論し、2回目の全社発表に臨みました。そして最後に、他の部署が発表した内容を踏まえて「経営企画部」が最終的な方針を決定して発表しました。
こんなにリアルなシミュレーションを体験したのは初めてで、実際の会社ではこういうふうに経営方針が決まっていくんだというイメージを具体的に持てるようになりました。また、コンサルティング会社で働き、様々な会社の困りごとを解決するためには、まずこのイメージをしっかり持っておく必要があるのだと感じました。

【会社経営シミュレーション体験に取り組む様子】

③社員の方との交流会が行われました

1日目の最後は、社員の青木さん、小島さんのお二人からお話を聞く機会をいただきました。私の「アクセンチュアに中途入社する前に別の組織で働いた経験から、職場(環境)が変わることで、どのようなメリットがありましたか?」という質問に、「新しい人たちと出会うことができることと、今までとは異なる環境の文化を得ることができました。」という回答をいただきました。たくさん質問をして、さらにコンサルティングという仕事についての理解を深めることができました。

【社員の方との交流会の様子。様々な質問が飛び交いました。】

(文・岡本さん、齊藤さん)

2日目
①社会課題解決のためのワークショップを行いました

2日目は、アクセンチュアが取り組む社会課題の一つである「サステナブルな社会の実現」について考えるワークショップを行いました。
最初にコンサルタントの藤井さんからお話を聞き、サステナブルな社会の実現のためのジレンマとその難しさや複雑さについて学びました。具体的にはバングラデシュの石炭火力発電所の建設問題を事例に「経済発展や公害の問題を現地でできる範囲の技術で解決しようとするとCO2のような新しい環境問題を一部受け入れなければならない。一方で、CO2といった新しい環境問題を理想的に解決しようとすると目の前の経済発展や公害問題への対策が後回しになってしまう」というジレンマの難しさ・複雑さを理解しました。その上で、そのジレンマを乗り越えるための取り組みについて建設賛成派と反対派に分かれディスカッションしました。

【他の参加者とディスカッションしている様子】

お話を聞いたりディスカッションを通じて、サステナブルな社会のあるべき姿というのは正解がない問題なのだと思いました。同時に、物事に取り組むときには、こういう多面的な視点を持って考えることが大切なのだと学ぶことができました。

続いて、グループでSDGsの17のゴールの中で達成したいトピックを一つ選び、その解決方法を考えました。私のグループでは、ジェンダーのトピックから、身近な「学校内のジェンダーハラスメント」を課題とすることに決めて意見交換をしました。その後、自分が考えた解決方法と、それに対する批判的な意見、その批判を解消する方法をグループ内で交互に書き込む個人ワークを行い、最後に批判的な意見を考慮してグループとして考えた解決方法をまとめて、各グループで発表を行いました。グループメンバーに何度もフィードバックをもらい、自分とは違う視点の考え方を知ることができました。

【個人ワークをしている様子】

(文・岡本さん)

②コンサルタントの方にインタビューしました

私たちのミライってどうなるの?疑問をコンサルタントに徹底インタビュー! 

次に、私たち中高生リポーターがファシリテーターとなり、「自分たちが活躍する社会はどんなカタチになるのか」というテーマでコンサルタントの藤井さんにインタビューを行いました。

【コンサルタントの方に質問をする中高生リポーターの様子】

―青木さん:

 昨今、様々な分野でデジタル化が著しく進んでいると感じています。私たちが使っている教科書や本も今後さらに電子化が進んでいくのでしょうか?いずれは紙の媒体はなくなってしまいすべて電子化されていくのでしょうか?

藤井さん:
今後もデジタル化は進んでいくと考えています。なぜなら古来より文字を書く媒体は石、木、紙と移り変わってきたので、デジタル化も自然な流れだと捉えているからです。ですが、世界から完全に紙がなくなることは無いと思います。

―齊藤さん:

 AIの活用によって、今後の社会はどのように変化していくと思いますか?

藤井さん:
AIと私たちでは、それぞれ得意なことや不得意なことが異なります。そのため、互いに補い合って仕事をする社会になっていくのではないでしょうか。例えば資料作成やアイデア出しといった分野においてはAIの方が得意ですが、感情を読み取ることなどは私たち、人間の方が得意です。今後の仕事においても、AIを上手く活用していくことは大切です。

―齊藤さん:

 AIが発達した社会で必要となるスキルはありますか?

藤井さん:
「AIを開発する人になる」か「人間にしかできないスキル」を高めることの2つが必要だと思います。音楽・スポーツなどで人に感動を与えることや人間とコミュニケーションをとることは人間の方が上手だと思います。

―岡本さん:

 藤井さんは地方創生に関するプロジェクトにも携わっていますが、その上で大切にしていることはなんですか?

藤井さん:
「多くの人々が集まる地域を創ること」です。人が多く集まる地域を創るために、仕事内容や街自体に魅力的な価値を見出します。そして地域外からの人材を集めるだけでなく、元々その地域にいた人が大勢留まるような施策をすることが大切です。

【最後に藤井さんが参加者全員に向けてコメントをする様子】

このほかにもメタバースや未来の職業に関する質問が多くあげられ、とても有意義な時間となりました。その後2日間の振り返りを記入し、職業体験が終了しました。

(文:青木さん)


中高生リポーターによるインタビュー取材

職業体験終了後、私たち3人がインタビュー取材をしました。

ご協力いただいた方
アクセンチュア株式会社 コーポレート・シチズンシップ推進室事務局  鈴木さん、藤田さん


■アクセンチュア株式会社について

―青木さん:

 会社の魅力を教えてください

藤田さん:
様々な社員に出会えることでしょうか。弊社には様々なスキルや経験を持つ、多種多様な社員がいます。コンサルティングをする中で英語やビジネススキル能力を高めることに熱心な社員や、幅広い視野で業界全体を見て、他の業種で培ってきた経験を別の分野で試すことに積極的な社員など、挙げたらキリがありません。様々な社員が協力することで、日々新たなアイデアや解決策が生み出されています。


―青木さん:

 次に、コンサルティングと他の職種との違いは何でしょうか?

藤田さん:
お客様がまだ気付いていない課題を先に見つけなければいけないところです。現場の状況から分析し、表面化されていない課題を見つけ出すことが、コンサルティングにとって非常に重要です。

【インタビューの様子】

■事業内容について

―齊藤さん:

 業種によってコンサルティングの難易度の違いやアプローチ法の違いはありますか?

鈴木さん:
根本的な部分では違いはありません。コンサルタントは、どのようなお客様であっても、今までの社会にはない、新しい物事に挑戦する際のお手伝いをすることを大切にしています。


―齊藤さん:

 今後、更に伸ばしていきたいと考えている分野はありますか?

鈴木さん:
AI の分野はこれからどのような業界・業種でも必要とされていくと思うので、今後も注力していくと思います。

【たくさんの質問に答えていただきました】

■社会貢献事業に関して

―岡本さん:

 TTBiz(※) の支援の他に、携わっている中高生向けのプログラムがあれば教えてください。

藤田さん:
「次世代型人材の育成」というコンセプトのもと、中高生に対する教育を随時提供しています。TTBizもその一環です。今回みなさんに体験していただいた「ゆら社長のジレンマ」のような、議論や価値観の違いといったテーマのプログラムを中学校や高校にも案内しています。また毎年、企業見学会も行っていて、年間で10校から15校くらいの学校にきていただいています。
※TTBiz…「次世代グローバル人材の育成」を目標に、2012年から始まった高校生を対象としたビジネスコンテスト。


■最後に...

―齊藤さん:

 自分の人生や将来について決断をする時に大切なことを教えてください

藤田さん:
私は学生の頃にやりたいことがあまりなかったのですが、30代くらいでキャリア教育をやりたい、という思いが生まれ、現在この仕事をしています。今すぐでなくても、将来やりたいことが出てくることもあります。その時に、突き詰めて考えていくことが大切だと思います。

鈴木さん:
一つの考えに縛られず、時には柔軟に考えを変えていくことが大事だと思います。「こうあるべき」と一つの考えに縛られて、何も決断が出来ないこともあります。時にはその時の状況に応じて考え、決断していくことが大切だと思います。

―お忙しい中、本日は取材させていただきありがとうございました。(青木さん、岡本さん、齊藤さん)


アクセンチュア株式会社の職業体験・取材に参加した中高生リポーターの声

*五十音順
(青木さん)
まず、コンサルティングという仕事についての理解を深めることができました。お客様が気づいていない課題を見つけ、解決するためには現場から一歩引いた客観的な視点が求められると感じました。また、私たちが体験した「ゆら社長のジレンマ」やサステナビリティに関する議論でも、立場の違いによって目標が異なるため、意見が分かれる場面が多くあり、妥協案を生み出すことが難しかったです。しかし、学校も住んでいる場所も違うメンバーと共同で作業することで、「そんな 考え方をするのか」と気付かされる場面も多くありました。 また、私が職業体験中にお会いした社員の方を見ても、みなさん雰囲気やお話される内容が異なっていて、本当に様々なタイプの方がいらっしゃるということを肌で感じました。普段、企業で働く大人と交流することはなかなかありませんが、社員の方は 私たちに対してもとても気さくに、でも真剣に話を聞いてくださり、他者との違いを楽しむ柔軟性を感じ、働く大人ってかっこいいな、と思わせてもらいました。

(岡本さん)
心から中高生リポーターにチャレンジしてみてよかったと思いました。事務局の皆さん、そしてアクセンチュアの皆さんに協力していただいたことで、普段の生活では決して得られない、貴重な体験をすることができました。職業体験での議論やお話で得られた知識だけでなく、記事作成、インタビューに関することもたくさん知ることができたと思います。本当に得難い経験でした。とても楽しかったです。

(齊藤さん)
とても良い経験になりました。SDGsの課題に対して考えることや、多くの情報から意見をまとめることなどは普段からすることではないので参加した甲斐があったと思います。家族以外の社会人の話を聞いたり意見交換したりすることで多くの知見を得ることができました。学校では上の学年の友達と話すことはありますが、それより年上の高校生や別の地域に住んでいる人と日常で会話することは頻繁にあることではないので、会社経営や社会について学ぶだけでなく、人との関わりを持つという体験ができました。中高生リポーターの担当の人たちには、困ったときの対応などとてもよくしていただいたので、職業体験に力を入れることができました。2日目の終わりのインタビューでは、取材をすることが学校での体験などでしかなく、とても緊張しましたが、しっかりとしたやりとりができたのでよかったです。この2日間や事前の打ち合わせなどで得られた、会社経営や人と関わる経験を、将来、社会に出た際に活かしていきたいです。社会に出るまでまだ時間はあるので多くのことを学んでおきたいです。

記事の内容は掲載時点の情報に基づいております。

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