株式会社ルミネ

ファッションの仕事とサステナビリティの関係を考える職業体験

首都圏の主要ターミナルを中心に、「ルミネ」や「ニュウマン」など16の商業施設を運営する株式会社ルミネ。
「the Life　Value Presenter　ーお客さまの思いの先をよみ、期待の先をみたす。」という企業理念のもと、ショッピング事業・ライフスタイル事業・グローバル事業を展開しています。国内外の垣根を超え、既存の発想や枠組みにとらわれないグローバルな視点から、社会へ新たなライフスタイルを届けることを目指しています。また、2024年には新たな10年ビジョンとして「グローバル＆サステナブル」を掲げ、環境への配慮を重視した新たな取組も始まっています。
今回は、「ルミネのファッションとサステナビリティ」をテーマに、職業体験プログラムを実施。中高生の皆さんがルミネの仕事を通じて感じたこと、学んだことをお届けします。

【職業体験のスケジュール】

●１日目
①ルミネの事業とサステナビリティの取組を学ぶ
②ワークショップ運営と商業施設の管理・運営の仕事を体験
●２日目
①ルミネエスト新宿のサステナビリティ施策を学ぶ
②ワークショップ運営と商業施設の管理・運営の仕事を体験
③ルミネができるサステナビリティ活動を提案

ルミネが向き合う環境問題って？ルミネの仕事を体験して分かった取組とは

ルミネ新宿・ルミネエスト新宿で８月２日・３日の２日間実施された今回の職業体験。ルミネのサステナビリティに対する考えや取組を学びながら、店舗視察やワークショップの運営にチャレンジしました！

１日目

職業体験プログラムの最初は、ルミネの事業やサステナブルに関する取組について学ぶところから始まりました。
衣服が作られてから廃棄されるまでの流れやその過程で生じる環境負荷について、また、衣服の廃棄方法などについて教わり、参加者からは「何気なく購入していた服を作るのにこんなにCO2が発生していたなんて…」と驚きの声が挙がっていました。
また、ルミネサステナビリティアクションに基づくanewloopやエシカーニバルなど、ルミネがお客さまと一緒に、楽しみながら取り組む施策もご紹介いただきました。「知らないところでたくさんの環境に配慮した取組を行っていたんだ！」と、参加者も新たな発見が多かったようです。
１日目のプログラムの最後は、ワークショップの運営体験と視察。今回運営を体験したワークショップは、回収した衣料品の端切れを使ったくるみボタン作成イベント。中高生たちは、店舗を訪れたお客さまにくるみボタンづくりの説明やイベントへの呼び込み、アンケートのお願いなどを行いました。初めてお客さまの前に立った参加者が多く、皆さんとても緊張していました。店舗視察では、各店舗ごとに取り組むサステナブル活動を教わり、「ルミネに買い物に来るだけじゃ分からない新たな視点で店舗を見ることができた！」と学びを得ていました。

２日目

２日目はルミネエスト新宿のサステナビリティ施策について学ぶところからスタート。JR東日本の保有する鉄道林の間伐材を活用したアロマオイルの精製やエシカルな名刺づくりをご紹介いただき、廃棄されるものを日常生活やビジネスの場で利用する方法を知りました。
その後はワークショップの体験と、館内視察をしながら商業施設の管理・運営の仕事を学びました。服からできているコットンペーパーを用いたペーパーフラワーづくりを体験した参加者からは、「色や肌触りなど、コットンペーパーならではの良さがある」と笑顔がこぼれていました。
最後は、「ファッション産業におけるサステナビリティについて、課題解決のためにルミネができることを考えてみよう」をテーマに、ルミネで実施できるサステナビリティ活動を提案。中高生たちからは、「スタンプラリー形式で、服がどうつくられて、大量廃棄されているか知ってもらう」「持ってきてもらった服から新たな服を作れるイベントを開催する」「服を日常で利用できるアイテムに作り変えるワークショップを開催する」といったアイデアが飛び出しました。２日間を通じて学んだ知識を活かして、中高生一人ひとりがファッションの仕事と持続可能な未来との関係に想いを馳せたところで、ルミネの職業体験は終了しました。

ルミネの職業体験に参加した中高生の声

職業体験終了後に、参加した中高生２人に感想をお伺いしました。

─職業体験に参加しようと思った理由を教えてください。

Ａさん：日頃から利用しているルミネの裏側がどのようになっているか、知りたいと思って参加しました。実際に働く社員さんや職場を見ることができて、将来の選択肢が広がった気がします。
Ｂさん：ルミネがどのように環境に配慮したことを行っているのか、知りたいと思って参加しました。職業体験ではルミネの サステナブルに関する取組を詳しく教えていただけて、学びの多い２日間になりました。

─職業体験で一番思い出に残っていることを教えてください。

Ｂさん：くるみボタンづくりワークショップの運営が一番思い出に残っています。アルバイトもしたことがなく、実際にお客さま の前に立つのは初めてだったので、とても緊張しました。自分が楽しむだけでなく、お客さまに楽しんでもらうにはどうすれば いいか、考えながら説明するのは難しかったです。お客さまからは、「楽しかったです。今度はシュシュを作ってみたい」と、アン ケートを通じて嬉しいご意見をいただけて、ホッとしました。仕事をする大変さを学ぶことができました。
Ａさん：参加する前は、サステナビリティに対して堅いイメージを持っていましたが、わかりやすく説明していただけて、その 印象もガラッと変わりました。服ができる過程で大量生産・大量廃棄が行われていること、そして、ルミネがお客さまと楽しみ ながらその課題に対する取組を行っていることを知り、学びになることが多かったです。

─職業体験を通じて学んだことは？

Ａさん：ルミネの裏側を見て、働きやすい環境があることを学べました。例えば、従業員の方のための休憩室や食堂があったり、バックヤードの通路に鏡が設置されていたりと、誰もが過ごしやすく、使いやすい環境があっていいなと思いました。ショップスタッフの皆さんに優しい環境があるからこそ、店頭には笑顔が多く、ルミネ全体が明るくなっていると思いました。
Ｂさん：サステナビリティの言葉は知っていましたが、今回の体験で、具体的な問題と解決策を知ることができました。ルミネが取り組んでいる活動の中では、特に香りの取組が印象に残っています。香りは目に見えないもので、人によっては通り過ぎるだけの空間の香りまで気にしないという人がいるのに、ルミネではそんな些細なところにまで配慮していることを知り、凄い努力があると感じました。どんな場面でも相手を思いやる大切さを学ぶことができました。

─職業体験に参加して良かったこと

Ｂさん：私はルミネに買い物に行ったこともありましたが、職業体験を通じて、普通に店舗を訪れるだけでは分からない店舗のこだわりを知ることができたのが良かったです。新しい視点を得ることができたので、次にまたルミネに来るのが楽しみになりました。
Ａさん：衣料品回収ボックスやそれぞれの店舗での取組など、サステナブルに関するルミネの取組を知れたことが、参加して良かったと思うところです。店舗視察では、普段の買い物では気づけないことを教えていただき、これからの買い物が一層楽しくなりそうです。

ルミネの取組や仕事の裏側を知り、ショッピングセンターの運営に対する理解を深めてほしい～株式会社ルミネ～

the Life Value Presenterとして、お客さまに様々な感動体験を届けているルミネ。そんな当社の10年ビジョンや取組を中高生に知っていただく良い機会になればと思い、今回の職業体験事業に参加しました。「ファッションがすき」「ルミネを普段から使っているから」と、ルミネを身近に感じて参加してくださった中高生の方が多く、嬉しかったですね。プログラムの中では、当社のサステナビリティに対する考えや日々の取組の紹介、ワークショップ運営、店舗視察などに挑戦していただきました。中高生の皆さんにとっては初めての体験も多く、緊張された場面もあったことと思いますが、皆さん積極的に意見を発信してくださり、多方面から気づきを得てくれていたように感じられました。ご参加いただいた皆さんには、今回のプログラムを通じてショッピングセンター運営の面白さや、様々な課題の解決に向けて挑戦する楽しさを知っていただけたように思います。

JR東日本グループの一員として新たなチャレンジを続ける当社は、2025年９月に『ニュウマン高輪』をオープンしました。
今後は16店舗が連携し、変化する社会の先を見据えて新たな価値を創造する企業として、事業活動を続けていきます。今回ご紹介したサステナビリティも当社の挑戦の一つ。次の世代に豊かな未来をつなぐ使命と責任を抱きながら、中高生の皆さんに明るい未来を届けることができる企業として成長したいと考えています。
今回のプログラムを通じて、中高生の皆さんに、自らの意思で職業選択ができるきっかけが訪れれば嬉しいです。